bar andrews

~カウンター越しより~

連続式蒸留機の誕生まで

2006年04月06日 22時27分30秒 | Scotch Malt Whisky
1823年の酒税法改正を機に密造酒時代の終わりを告げます。
減税となったため、ぞくぞくと政府公認の蒸留所として申請していったからです。
ちなみに政府公認第1号蒸留所はザ・グレンリベット蒸留所
1826年にロバート・スタインが連続式蒸留機を発明。
1831年にイーニアス・コフィーが改良。
そして、税金の高い大麦麦芽の原料を抑えた主原料が
とうもろこしのグレーン(穀物)ウィスキーが誕生していきます。
1853年に同一蒸留所内に限り熟成年数の異なるウィスキーの許可より、
アンドリュー・アッシャーがモルト同士のブレンド(ブレンデッドモルト)を発売。
ということは、これまで樽ごとに味の違うモルトウィスキーを飲んでいた。
ブレンドするということでその味のばらつきを無くしたということです。
今でいうなら「シングルカスク ストレングス」といったところでしょう。

「樽熟成」について

2006年04月06日 22時27分12秒 | Scotch Malt Whisky
ウィスキーは今でこそ琥珀色した液体ですが、もともとは無色透明な液体。
それもその筈、蒸留しただけの荒々しい液体だったです。
樽熟成をいつ頃、誰が始めたか、これまた不明。
度重なる戦いの末、1707年にイングランドがスコットランドを併合。
その後、1745年に第2回ジャコバイトの反乱での敗戦。
ウィスキーに対する重税イングランドへの反感からスコットランド農民達は
人里離れた山奥で密造し始めることになります。
当時よく飲まれていたシェリー酒の空樽がエジンバラにゴロゴロ。
密造した酒は輸送のため、また保管のため、その樽に詰めてエジンバラの貴族や金持ちの倉庫へと運び込まれます。
ガラス瓶もない時代、樽からその度 陶磁器の入れ物に注いでいたのでしょう。
そして、数年経つと色が付き、味も円やかになり、いつの間にかウィスキーは樽熟成されるようになりました。

またこんな説も、時は同じ密造時代に収税官に密造が見つかってしまい銃撃戦に・・・密造者は捕まってしまい、隠すため保管していたシェリー樽に詰めたウィスキーは、ひっそりと洞窟の中。
数年経ち、付近で狩猟をしていた地元民が発見。
そこで樽の琥珀色の液体を飲んでみたら、これは美味い!!・・・という説です。
いずれにしても、ウィスキーは密造時代から得た偶然の産物なのです。

スコッチウィスキーの歴史について

2006年04月06日 22時26分39秒 | Scotch Malt Whisky

日曜日に余市蒸留所へ見学に行ったことから、
今週はウィスキーについて、ちょっと固いお話をさせてもらいます。

それでは、スコッチウィスキーから・・・
「ウィスキーの発祥は?」と聞かれると、はっきりした答えは出ません。
アイルランドスコットランドに間違いないのでしょうが・・・
「発祥はアイルランド」と断定してある本が大半
それはこの文献から「1172年にヘンリー2世がアイルランドへ遠征。そのときの兵士が、地元民がアクアヴィテ(蒸留酒)を飲んでいた」
という記述を元に、ウィスキーはアイルランドが発祥の地だと記されている。

・・・が、しかしこれを記述した「ネトルトン」という人物は、何を根拠にどの文献から、こう記述したのかは不明。
原本が見つからないらしい。
また、この蒸留酒は何を原料に蒸留したのかも不明。
ワインなのか・・・エールなのか・・・それとも大麦麦芽なのか。
 そして、スコットランドでは1494年「修道士ジョン・コーに8ボル(約500kg)の麦芽を与えてアクアヴィテを造らしむ」と記録(スコットランド王室財務省文書)
原料に大麦麦芽、そして蒸留。これぞ ウィスキー!!
スコットランドでは1494年をウィスキー誕生の年となっている。
定かではないですが、アイルランドやスコットランドではこの前よりウィスキーは造られていたのでしょう。


ありがとうございました

2006年04月06日 18時34分44秒 | お知らせ

昨夜は・・・今朝は6時過ぎまで盛り上がりw

・・・2度吐きました

皆さんのおかげで最高の五周年を迎えることが出来ました

写真のケーキをみんなでいただきましたが、

ほんと美味しかったです 甘酸っぱくて

ありがとうございました