バークレー友子のテニスアカデミー日誌

オーストラリア、シドニーで30年目になるテニスアカデミーでの様子を書いています。よろしくお願いします。

クールでなくて何が悪い。

2014-04-03 09:55:00 | テニス留学
もうかれこれ20年以上日本の方のお世話をしてきて、たぶん300人以上の方の留学をお世話してきたと思います。

私が見る日本は留学してくれる人を通じて知る日本だけになってしまった、あとは自分で一時的に日本に帰るときに受ける印象です。

ある元日本のプロ選手がテレビに出てきて彼が熱いことをおもしろおかしくマスコミが言っているのは知っていますが、どうして熱くなってはいけないのでしょうか?と私は最近思います。

どうしてもっと小さいことに感動したり、うれしくて泣いたり、大きな声で笑ったりしてはいけないのでしょうか?
怒る感情は十分に伝わってきます、でもよい感情を表現することがどうしていけないのか?
どうしてクールでなくてはかっこよくないのか??

よくホームステイの方たちに、日本の子の気持ちがわからないと言われることがあります。うれしいのか、悲しいのか、楽しいのか、ありがたいのか???

この間ビンスがみんなに向けてした話を聞いて泣き出した女の子がいました。
これはまったく恥ずかしいことではありません、とてもよいことです、感動した、自分に当てはまることだったから。
そういう小さいことで感動する気持ちって大事なのではないのでしょうか?
そしてそれを表現しなくては、オーストラリアでは伝わりません。
英語ができる、できないの問題の前に、伝えること、伝える努力をすることはとても大事だと思います。今度いつ会えるかわからない人たちに、思いっきり自分の気持ち(よい感情)や感謝を伝えることでよい流れができます。
ネットで探した教科書通りの決まりきったカードの文章より何よりも大事です。

少なくとも日本のシニアテニスの方たちは違いました、私が言わなくても感情表現はしっかりしていたし、意思表示もわかりやすかったし、はっきりしていたし、英語ができないからって戸惑うことなく日本語で話しかけたりして、それでも国際交流が十分できて楽しんでいました。

クールでなくて何が悪いの、熱くなって何がいけないの、、、ビンスは常に一生懸命、自分の大好きな生徒たちのために一生懸命になって何が悪いの、まず生徒第一でいつも一生懸命だから今のアカデミーの姿があると思っています。

トニーさんのシャツの汗、見てください、こんな汗だくになって必死でドリルをやってくれた、本当に感謝すべきことです。
国際人になりたいなら、英語のマスターも必要ですが、感情表現も大事だと思います。もちろんよい感情ですよ。