goo blog サービス終了のお知らせ 

花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ヤマセを捉える

2020年08月02日 | その他
日中、気温が30度近くまで上昇し、とても暑かったのですが
午後になると急に深い霧が発生してきました。
それと同時に気温も24度まで下がっています。
これが青森県の太平洋側で見られる偏東風の「ヤマセ」です。
北東から吹いてくる低温多湿の緩やかな風は
目で見ることはできませんが、
このように霧を携えてやってくるのですぐわかります。
太平洋から入ってくるヤマセは、川や平野を通って
内陸に進み、農作物の生育に影響を与えます。
特に昔はこのヤマセによってたびたび冷害が発生し、
米がまったくとれなくなり、多くの餓死者を出しました。
現在は耐冷性品種が開発され、この地域でも稲作ができるようになりましたが
それでも最近では平成に大きな冷害を引き起こしています。
面白いことに、このヤマセは山や丘陵によって進行が遮られます。
青森県には中央に八甲田連峰があるため、ヤマセはそれ以上先、
つまり津軽地方にまでは届かないのです。
したがって寒く霧の深い太平洋側から自動車で津軽に向かうと
八甲田連峰を越えたあたりで急に青空が広がるという不思議な現象を目撃できます。
津軽はリンゴと米の産地、太平洋側の南部地方は土の中で育つ
ニンニクやナガイモなど根菜類の産地。
青森県の地域による特産物の違いは、すべてヤマセが生み出したものなのです。


コメント

陽のあたらない坂道

2020年08月02日 | 環境システム科
青少年の水の国際大会に出場するハンターズ。
今まで自分たちだけで非公開で行ってきた発表練習からステージアップして
いよいよ関係者以外の人の前でスピーチする練習に入りました。
初めてのお客様はハンターズJr.
関係者じゃないかといわれるかもしれませんが
かわいそうなことに今年のハンターズの世界大会出場は
フローラの時と違って、校内でもほとんど話題にのぼりません。
さらに報道関係もオンライン大会が理由なのか
まったく興味を示さず、取材にもきてくれません。
つまり県民、町民は名農が国際大会に出場するのを知らないのです。
先日、町長さんに出場する旨をハンターズが報告に行ったのですが
やはり初耳らしく、びっくりしていました。
したがって、名農生のハンターズJr.といえども
先輩が何の研究をして、どんな大会に出るのか具体的なことは知らないのです。
誰も知らない方がかえって気が楽。
研究を始めてから1年半。険しい陽のあたらない坂道を
誰にも応援されず登ってきたハンターズ。
しかし坂道を登りきると太陽が見えてくるかもしれません。
怖がらず自信をもって最後まで頂上を目指してほしいものです。
そんなこともあり突然英語でスピーチし始めた先輩を見たJr.
これにはびっくり。先輩はすごいと拍手をしていました。
たった二人ですが応援団ができました。
大会まであと2日と迫っています。
コメント