花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

トマトの話

2020年08月18日 | 環境システム科
環境システム科のビニールハウスに
ミニトマトが鈴なりに実っています。
さてこのトマト、植え付けるときにちょっと工夫すると
収穫するのにとても便利なのをご存知ですか。
それは通路側に苗の蕾を向けること。
この写真でもわかりますが、トマトは常に同じ方向に花を咲かせます。
花はやがて実となるので、自分が立っている通路側に花を向けて植えると
常に通路に立ったまま収穫できるようになります。
これを知らずに植えると、実のつく場所はあっちこっち。
左右に動いたり、後ろに回ったりして収穫しなければならずとても面倒なのです。
またトマトの茎にはたくさんの毛がついています。
これは朝露を捉えて水分を確保するためのもの。
南米アンデスの高原地帯を生き抜くための知恵といわれています。
水耕栽培を学んでいる環境システム科がいうのはちょっと変ですが
トマトは乾燥に強く、あまり水を与えないで栽培した方が
とても味が濃くて美味しいトマトになります。
ミニトマトの栽培は簡単。もし自由研究の宿題があったら、
ぜひ観察してみてはいかがでしょうか。
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俺ら東京さ行ぐだ

2020年08月18日 | 研究
かつてスイカで面白いプロジェクトをしたことがあります。
それは屋上栽培。皆さんは学校の屋上に上がったことはありますか。
今は転落防止のため、自由に上がることはできませんが
とんでもなく広く、そして何もなく真っ平らです。
10年以上も前、ここでスイカのプランタ栽培をしたことがあります。
なぜなら屋上は地面と違って日中の光や熱の反射が強く、
逆に夜は冷えてきます。これは甘いスイカを作るには最適の環境。
またチョウなどの病害虫はまず3〜4階の屋上にはやってきません。
さらに屋上には屋外コンセントがあり、自動潅水装置などの
機器を動かすのも簡単。もしかしたら畑よりも快適な環境かもしれません。
しかし課題もありました。スイカやカボチャなどの重量野菜は
エレベーターがない学校では収穫したものを1階に運ぶのがたいへんなのです。
しかし逆転のアイデアでこの課題は解決できました。
それは観光スイカ園。お客様を屋上に招き、収穫してもらうのです。
皆さん楽しんで購入しては、自分の力で1階まで持ち帰ってくれます。
もし都会で開園したら階下でフルーツパーラーでもオープンさせたら
きっと大盛況になること間違いありません。
しかしこのプロジェクトは成功目前で失敗します。
それはカラスの襲撃。美味しそうなスイカをカラスがつつくのです。
ネットでもかけておけば済む話でしたが、すでに手遅れ。
収穫できずに断念したことがあります。
このプロジェクトの名前は「俺ら東京さ行ぐだ」。
吉幾三さんの歌の題名ですが、この計画でいけば都会の屋上は全て圃場。
とんでもなく大きな未開の圃場が眠っていることになります。
チャンスがあれば再挑戦してみたいものです。
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