花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

FFN

2020年08月03日 | 園芸科学科
正門から校舎に続く坂道にあるツツジのトピアリー。
初めて名久井農業高校に来た方でも、すぐわかるほど大型です。
道路の左右に設置されていますが、片方はアルファベットで「NAKUI」。
ところがもう片方はこれ。なんだかわかりますか?
実は名久井岳の稜線をあらわしているのです。
またこの名久井岳はFFNという3つのアルファベットでできています。
これはFuture Farmers of Nakui (Nano)の略。
日本学校農業クラブがFFJならば名農農業クラブはFFNだろうと
10年以上も前に園芸科学科の生徒たちが植えたものです。
こればっかりは作った由来を知る人がいなくなると
まったく意味不明のトピアリーと思われるかもしれません。
ぜひ伝えていってほしいものです。
さて最近、問題となっているのがこの斜面の土壌流出。
かなりの急斜面であり、文字にしたツツジだけ植えられているため
どうしても土が崩れてくるのです。
そこでハンターズが研究した三和土で斜面を施工し
土壌流出を抑制できないかという案が浮上しています。
実は数年前、リンゴンベリーを植栽したらどうかという話もありました。
もちろんフローラがストックホルムの大会に出場した記念として
植えた思い出の記念樹です。実はリンゴンベリーは
剪定いらずで草丈は30cmほどにしかなりません。
またブルーベリーと違って常緑樹。冬でも厚くピカピカの葉を楽しめます。
もちろん氷点下40度まで耐えられ、実は珍しいリンゴンベリージャムとして
新しい名久井農業高校の加工品となるかもしれません。
まさに緑化や食を学ぶ名久井農業高校にはぴったりの
グランドカバープランツだと思いませんか。確か斜面の崩れを防ぐために
これを一面に植え、北欧の森にするアイデアも数年前に出ていました。
いずれにしてもフローラやハンターズがもたらしたもの。
実現してほしいものです。

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思い出が色づきだす季節

2020年08月03日 | 環境システム科
ブルーベリーの収穫が一段落してきた頃、
別のベリーの実が赤く色づき始めました。
これはベリーの仲間でもマイナーな「リンゴンベリー」です。
このところベリーは高い健康維持機能から人気ですが
紹介されるのはブルーベリー、ラズベリー、クランベリー、グーズベリーなど。
リンゴベリーを紹介する記事は多くありません。
おそらく小さな実、酸っぱくて生食できないことが理由かもしれません。
リンゴンベリーの一般的な食べ方はジャム。
ポリフェノールはもちろん、美肌効果が認められている成分も入っているようで
北欧のスーパーフードとも呼ばれています。
フローラがストックホルムの大会に出場した際は、
毎日のようにこの甘酸っぱいジャムを食べたものです。
出場の記念樹として植えつけた頃はあまり実をつけず、
環境に合わないのかと思っていましたが
今年は春から気温が高くならないせいか、ずいぶん実をつけています。
色づき始めた小さな赤い実を見るとストックホルムを思い出してしまいます。
今年はコロナで海を渡れなかったハンターズ。
彼らの努力も実ってほしいものです。
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