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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ゲームは続く

2020年08月29日 | 研究
1学期後半から時間を見つけてはみんなで遊んでいる研究があります。
それが機能性コンクリート。昨年から1年半、
三和土の研究に取り組んできたハンターズの手元には
いろいろな材料が中途半端に残っています。
そこでその処理を兼ねてみんなでゲーム感覚で製作しては楽しんでいます。
このグループは抗菌性の高いコンクリート作り。
抗菌作用のあるいろいろな物質を混ぜ込んで作りました。
ところが水大賞の大会が近づき、全員一丸となって取り組むことになったため
しばらくの間、作品は放置。気がつくともう2ヶ月も経ってしまいました。
そこで果たして抗菌作用があるのか試していなかったので
夏休み明けの先日、みんなで調査することになりました。
用意したのは簡易の細菌調査。使い方はいたって簡単です。
まず小さな使い捨てシャーレに寒天培地が入っているので
その寒天面を検査する場所につけます。
これを一定温度で一定期間培養するとコロニーが見えるので
それを数えて多少を判断するという方法。
食品関係の企業などが定期的に検査する際に用いるものです。
さて誰が一番少ないのか、結果は数日後にはわかります。
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祭りのあと

2020年08月29日 | 研究
この彼は部屋のドアや壁に寒天をくっつけては
細菌数を確認しようとしています。
かつて高校に生物工学(バイオテクノロジー)が科目として
初めて導入された頃は、どの学校もとても熱くなったものです。
中には生物工学科という学科まで作って学校の目玉にしようと
していた農業高校もありました。
ところが今はそんなブームはすっかり冷め、話題にもならなくなりました。
しかしこの分野が廃れたのではありません。
生物工学の学習や研究分野は食糧生産から食品加工、品種改良など
すべての農業や環境分野を支える技術です。
最初は珍しさもあり注目されましたが、よく考えるとこれは技術。
技術だけを持ち上げてお祭り騒ぎをしてもどうにもなりません。
そこで現在はそれぞれの分野に取り込まれてしまいました。
これと同じようなものに情報処理があります。
農業高校でも情報処理系の学科ができ、
ワープロ技能やプログラミングなど先端技術を学びましたが、
こちらも生物工学同様、今はどの分野でも当たり前に使う技術。
やはり今は誰も大騒ぎなどしなくなりました。
自転車は自分の力で進める素晴らしい乗り物で、
その性能を高めるのも大切なことですが、
技術者じゃない私たちに大切なのは自転車でどこに行くか?何をするか?
そんなことから生物工学も情報処理も祭りのあと、
すべての分野を支える技術として定着したのだと思われます。
名農の生物工学研究班も技術を使っていろいろなものに挑戦しています。
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