花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

見えないものを見ようとして

2023年08月06日 | 研究
これは馴化温室のナガイモ栽培装置。
FLORAの男子メンバーが管理しています。
先日、新しい作業が彼によって行われました。
それが追肥。写真の上方に横一列で施されているのがわかります。
彼がチョイスしたのは、肥料の3要素のうちKが多めの複合肥料。
なぜならカリウムは、根の成長を促進する成分だから。
でもナガイモの可食部は茎と根の中間である担根体という組織。
担根体に効く成分なのかどうかわかりませんが
ナガイモ の追肥では一般的にk成分を少し多めに施すようで
彼もそれに倣ったというわけです。
さてナガイモは肥料焼けしやすい作物。
イモに肥料が触れると品質に影響が出ます。
そこで彼はイモのある部分に散布するのを避け、
おそらく根が伸びているだろうと思われる周辺に散布しました。
見えない地面の中を想像するのは大変です。
問題はもう1回施すかどうか。
茎葉の様子を見ながら判断しなければなりません。
コメント

暑中お見舞い申し上げます

2023年08月06日 | 学校
あまりに暑いので2018年冬の名農の画像を引っ張り出しました。
雪の景色で少しでも涼しくなってもらえれば嬉しいです。
それにしても暑い毎日。夏休みはどの学校も同じで、
職員室など先生の仕事する場所には冷房が入りますが
FLORAをはじめ名農生たちが活動する教室や特別教室には入りません。
FLORAの活動は朝9時スタートで12時まで。でもこの3時間だけでぐったりします。
これからはこれが当たり前になるどころか、毎年、気候変動は激しくなり
気温はもっと上がっていくといいます。まさに不都合な真実です。
気候変動対策の難しいところは、真綿で首を絞められているところ。
明日や来年、地球に住めなくなるというものではないのです。
さらに二酸化炭素排出量を○%減らすなど対策は昔からいわれていますが
具体的に何をどうしろとは聞いたことがありません。
あるのは対策のため何かを我慢するという漠然としたイメージだけです。
そんなことから自分がもういない未来のために、
なんで今我慢しなければならないのかと思ってしまいがちで
なかなか大人は本腰になれないのかもしれません。
生物を通して環境の変化を誰よりも感じている農業高校生。
こんな環境での食糧生産はもう御免だとグレタさんのように
もっと危機感をもって怒ってもいいのではないでしょうか。
そして対策を具体的に示してもらい、
きちんと自分ごととして検討したらどうでしょう。
もしかしたら50年後の地球のためなら、
私たちは我慢できると宣言できるかもしれません。
手遅れになりそうな時、人はみっともなく慌てて動き出すと信じていますが
少しでも早く行動に移せるのは間違いなく若者のような気がします。
コメント