花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

環境システム科はジェネラリスト

2023年08月28日 | 環境システム科
現在、それぞれの道の専門家プロフェッショナルが社会で活躍しています。
しかし近年は、いろいろな道が融合したり、
その隙間から誕生した新しい分野の仕事がどんどん増えています。
これは環境システム科の3年生が全員で取り組んでいる
学校設定科目「起業チャレンジ」の様子。生徒たちが3班に分かれ
それぞれ野菜の生産販売するという
日本でも名農環境システム科しかないユニークな学習です。
ここで必要なのはもちろん野菜の栽培技術。
これは今までの農業系の学科でも身につけているものです。
しかし水耕栽培装置や温室の操作はそういきません。
電気や照明、中には配管の知識も必要です。
つまり最近増えている植物工場は農業と工業の二つの知識技術が必要なのです。
この科目では農と工を学んだ仲間でアイデアを出しながら課題を解決していきます。
このように広範囲にわたる知識や経験を持つ人材をジェネラリストといいます。
もちろん職人気質のプロフェッショナルも育てますが
世の中で今求められているオールマイティーに活躍できるジェネラリスト。
名久井農業高校環境システム科ではこのようなユニークな学習体験を通して、
将来いろいろな分野で活躍できるような人材を育てているのです。
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I have a dream

2023年08月28日 | 研究
環境システム科が開設された翌年の2014年4月、
つまり1回生が2年生になった春に
園芸科学科の研究班であったTEAM FLORA PHOTONICSに
初めて環境システム科のメンバーが仲間入りしてきます。
たった1年間ですが、2年生が環境システム科、
3年生が園芸科学科という世にも奇妙な研究班が誕生した瞬間です。
環境システム科は水耕栽培。土を使わない新しい農業者と
それに関連する電気や配管などのエンジニアを育てる目標で誕生しました。
したがって環境研究班でも水耕栽培に挑戦。
最初に取り組んだのが園芸科学科の先輩から引き継いだ
草花による水質浄化システム「BI0-ENGINE」です。
あれからもう10年経ちます。その間、いろいろな大会に出場しては
さまざまな本を副賞としていただいてきました。
これはその一部ですが、なぜか土に関するものばっかり。
土を使わない栽培研究に取り組んでいるのに不思議なものです。
でも土にはたくさんの物質が入っていて、植物は根を伸ばして吸収しています。
そんなことから土壌の学習は研究するうえでの基本。
FLORAは園芸科学科時代以上に土の勉強をするようになりました。
さて夏休みから始めた研究のまとめも終わりに近づいています。
彼らの目標は、憧れの偉大な先輩に追いつき追い越すこと。
そんな夢を見て今を頑張っています。
I have a dream.
今日は数十年前、キング牧師が伝説のスピーチをした日です。
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