花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

注文の多い人気店

2024年02月27日 | 環境システム科
こちらは環境システム科の本拠地である施設園芸実験室の一室。
3畳ほどの部屋に植物培養装置を設置した植物培養室です。
彼女が制御しているのは光の波長。
RGBの各波長の強度を調整しているのです。
またこの部屋は、クーラーが設置されているので
加温だけじゃなく冷やすことも可能。
したがって年中、育苗に使いたいとの注文が絶えません。
まるで小さな巨人。小部屋ながら稼働率名農一といっても
過言ではない人気の農業設備なのです。
育苗は管理を誤ると失敗することがよくあります。
FLORA HUNTERSでは春から行う栽培実験のために
いろいろな場所で育苗する計画を立てていますが
この植物培養室もその候補なのです。
4月になると日本でも名農にしかない科目「起業チャレンジ」が始まります。
するともう出ていかなければなりません。
このわずか1ヶ月だけの間借りです。
今日は地元新聞社の取材があるため
放課後、FLORAとJr.がまた集合します。
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反省会は決起集会

2024年02月26日 | 研究
これは先月行われたFLORAとJr.の反省会。
今年最後のコンペが終わったので、1年間の活動を労うため
40分ほど、放課後の土肥実験室で行われました。
2年生の司会で感想や抱負を述べていましたが
今年は新しいスタイルが生まれていることを発見しました。
それが司会進行。いつもはFLORAの代表が司会を務めるのですが
今年は口が達者で人前大好きというメンバーが複数います。
その結果、ほぼ司会は彼らが努めていて、
代表はどんと構えて最後に総括して会をまとめているのです。
適材適所。自然に役割分担がされているようです。
さて2年生の多くが語ったのは1年生に対する熱い思い。
今年のJr.は春から先輩と一緒に共同研究をしてきたので
強い仲間意識が生まれたのだと思います。
また共同研究という活動スタイルをとった結果、
まだ1年生ながらJr.は今秋の発表会出場もすでに決まっています。
そんなことから来年も連携してビッグタイトルを狙おうと語っているのです。
気がつくと反省会がいつの間にか決起集会になっていました。
ところでみんなの机上に乗っているのはショートケーキです。
これもFLORAの流儀。15年前から節目には必ず食べてきました。
しかし生クリームが苦手なメンバーが数名いるので
必ず生クリームがのっていないケーキも準備します。するとどうでしょう。
なんと苦手といっている女子たちが、真っ先に生クリームを選んでいます。
理由は「かわいいから」。意味がわかりません。
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開けてしまった魔法の箱

2024年02月26日 | 環境システム科
ここは施設園芸実験室。環境システム科の本拠地です。
FLORA HUNTERSの彼が覗いているのは植物培養装置。
小さな冷蔵庫のような不思議な魔法のボックスです。
この装置はインキュベータのように一定温度を保つことできます。
とはいっても加温だけ。冷やす機能はありません。
レタスの発芽適温は20℃以下、インゲンは25℃、
さらにアフリカでも栽培されているスイスチャードは25℃以上。
したがって北国で今播種すると、どうしても加温が必要なのです。
この施設園芸実験室には、この装置が4台設置されていますが
やはり同じことを考える方はいるようで
1台はもうすでに使われていました。
この日、FLORAは2台借りて播種したスポンジと鉢を設置。
魔法の箱を開けたからには、これから毎日チェックすることになります。
相手が生き物の実験では、本題の実験より管理の手間の方が膨大。
気が抜けない毎日が続きます。
昨日の夜から春の雪。今朝も雪かきが必要です。
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期待の星

2024年02月25日 | 研究
こちらは2021年のFLORAです。
園芸科学科から環境システム科に移籍して8年。
名前をTEAM FLORA PHOTONICSから
FLORA HUNTERSに変え、再出発していました。
彼女たちが取り組んでいるのは乾燥地の塩類集積を抑制する
キャピラリーバリアという技術の開発。
地下から上昇してくる厄介者の塩水を逆に利用して
塩害を防ぐユニークなアイデアでした。
彼女たちは2022年に青少年の水の国際大会に日本代表として出場し
世界にこのアイデアをアピールしました。
世界一こそ受賞できませんでしたが、
この大会を通じて大きく成長したのは間違いありません。
そんな彼女をそばで見てきたのが当時中学生の妹さん。
姉が家で練習する際にいろいろ応援してくれたそうです。
そんな妹さん、姉のように研究活動をしたいと名農に進学。
そして今年、Jr.としてFLORAで活動し、ミスト栽培成功に貢献しました。
その結果、来年度開催される発表会や表彰式にすでに招かれています。
このようにFLORAにとって兄弟、姉妹は期待の星なのです。
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化学反応

2024年02月25日 | 研究
これは2015年のTEAM FLORA PHOTONICS。
女子2名、男子1名がホテルで発表練習をしています。
この3名のうち、男子とPCを操作している女子が3年生。
つまり環境システム科の1回生です。
立って発表しているのは2回生の2年生。
一般的に課題研究は2年と3年の実施日が違ううえに
研究テーマも異なるため接点はありません。
しかしこの年、FLORAは同学年の横ではなく、
先輩後輩の斜めの関係でチームを作ったらどうなるかという
教育実験をさまざま行っていました。
これは京都大学で開催された発表会に出場した時のものです。
2年生の特技は、どんなシチュエーションでもまったく緊張しないこと。
そして発表中、原稿を噛むことがほぼないことです。
そんな彼女を発表者に立てた3年生は、なんとグランプリを受賞。
それがあの話題を呼んだ「雪国向きLED信号機」のアイデアなのです。
さて現在、2年とJr.の女子が組んでコンクールにエントリー中ですが
選ばれると春休みに発表。FLORAにまた化学反応が起きるかもしれません。
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