花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

優しさに包まれて

2024年02月24日 | 研究
取材につきものなのが記念写真。
今回は大会に出場したFLORAとJr.全員で撮影してもらいました。
とはいっても4月から何度も取材を受けているFLORA。
記者さんにとっても同じ土肥室、同じメンバーなので新鮮さがありません。
そこで今回は先日、彼らが作ったばかりの
自作水耕栽培装置の前で撮影することになりました。
せっかくだからみんなの顔が入るようにと気をつかいながら
なんとか終了。お疲れ様でした。
しかしここでも先輩の優しさを発見しました。
大事な賞状を持っているのは
代表でもなく、節水栽培の主任研究でもなくJr.なのです。
頑張った彼らの労をねぎらう目的もあると思いますが
彼らがいなければ研究が完成しなかったことを
2年生も理解しているため、Jr.への敬意の表れでもあります。
来年度はこの10名全員で授賞式に招かれている大会も
すでにいくつかあります。先輩は大いにJr.に期待しているようです。
新年度は7年ぶりに後輩を迎えるFLORA。さらにバージョンアップします。
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園芸科学科でもFLORA、環境システム科でもFLORA

2024年02月24日 | 研究
昨日はFLORAに在籍した兄弟をご紹介しましたが、姉妹もいます。
姉は園芸科学科時代のTEAM FLORA PHOTONICSのメンバー。
サンパチェンスを活用した空気浄化に取り組みました。
このアイデアはのちに後輩により水質浄化に発展。
まさにBIO-ENGINEのタネをまいてくれた女神です。
後輩である妹はそれからしばらくして入学してきます。
彼女は姉のように活動したいと園芸科学科を志望していたようですが
FLORAが環境システム科に移籍したのを知った彼女は、志望先を変更。
1年次のJr.を経て、2年次に正式にFLORAのメンバーとなりました。
これは3年次の2018年、神戸で開催された観光甲子園で発表する妹さん。
Jr.を引き連れ全国銀賞を受賞しました。
彼女は2年次にも、同大会で日本一を受賞している強者でした。
さて当時3年生は5名もいるのに、なぜJr.を動員したのでしょう。
実は2018年、FLORAは今年度をもって解散を発表。
2年生の募集をやめました。するとどうでしょう。
観光甲子園の他に、水の国際大会出場が決定したのです。
手薄なうえ、観光甲子園とスウェーデン渡航が重なったこともあり
人手不足に陥ったFLORAは、急遽Jr.を動員したというわけです。
園芸科学科でFLORA、環境システム科でもFLORAで大活躍の姉妹。
FLORAにやってきた女神でした。
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たたじゃ起きない

2024年02月23日 | 研究
こちらはビジネスチーム。3人編成です。
ナガイモの新商品、新しい生産体系を提案します。
実は発表者の彼、春からナガイモの研究をしてきました。
目的はシラスや砂漠など、栽培に不適な土壌で栽培できるか。
その結果、期待していた砂漠の砂では微妙、
シラスでははっきりいって失敗でした。
間違いなくデスノートに記載されたはずです。
しかし彼のすごいところは、これをビジネスプラン に発展させたこと。
栽培方法は同じですが、視点をちょっと変えることで
新しいビジネスモデルが生まれたのです。
転んでもたたじゃ起きないあたりが、したたかです。
さて砂漠の砂でのナガイモ栽培は、
縦に伸びにくく微妙でしたが横には伸びました。
そこで次回は砂丘でも栽培されるラッキョウで再チャレンジしたいと思います。
でもラッキョウの植え付けは秋。まもなく3年生の彼は
もう間に合いません。どうやら後輩に夢を託すことになりそうです。
明日はビジネス発表会。仙台に向かいます。
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兄弟船

2024年02月23日 | 環境システム科
2023年は初代TEAM FLORA PHOTONICSの結成から15年目。
環境システム科に移籍してから10年目という節目の年でした。
ベンチャーを目指して立ち上がった初代、移籍とともに
地域や世界の環境問題に舵を切った環境システム科1回生。
初代FLORAはときどき紹介しますが、初代環境班はあまり紹介していません。
そこで来月は入試のためFLORAの活動がしばらく休止するので
環境システム科での10年間の活動を振り返るつもりです。
その前にちょっと面白い特集を。それはFLORAにおける兄弟の存在です。
さてこれは環境システム科1回生のTEAM FLORA PHOTINICS 5人組。
ご覧のようにTシャツではなくツナギ姿です。
先輩である園芸科学科最後の女子たちが考案したのは
サンパチェンスによる水質浄化システム「バイオエンジン」TYPE1。
彼女たちは水上ガーデニングという水辺を飾る活動を重視。さすがは草花班です。
それを引き継いだ彼らは、環境システム科らしく機能性を高めることに
重点を置きました。これは微生物と共生させた改良型バイオエンジンTYPE2を
八戸市の三八城公園に設置しているところ。
5名のうち2人は弘前大学と酪農学園大学に進学しています。
面白いのはこの数年後、進学した初代代表の弟がFLORAに入ってきます。
兄に憧れてのようですが、やはり代表となり、これまた兄のバイオエンジンに
さらに改良を加えて史上最高性能のTYPE3を完成させ、大学に進んでいます。
このように兄弟で活動に関わることはときどきあります。
次回は姉妹の活動を紹介します。
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やるっきゃない

2024年02月22日 | 研究
スポンジに播種しているのは水耕栽培の実験をしているメンバー。
話を聞いてみると、今までスポンジに播種した経験は
ほとんどないというのです。
確かにFLORAの実験では幼苗を調達して植え付け。
昨年は種子から育てることは一度もありませんでした。
理由は日数と管理。植え付けサイズになるまで2週間以上かかります。
さらに毎日の水や温度管理が必要で、他の作業ができないからです。
環境システム科には起業チャレンジという基幹となる科目があります。
学科を設立する際、県の担当者とこの科目を柱にしていろいろ計画を立てました。
この授業では、スポンジに播種して自ら苗を育てるのですが
設定されているのは最終学年である3年次。
そんなことから2年生の彼らは、まだ経験がないというわけです。
とはいってもジェットスタートを切るには4月1日には苗が必要。
しかし市販されるのは早くても4月中下旬。名農の苗販売だって5月中旬。
つまりどうしても自分で育てるしかないのです。
この発芽試験はそのいい練習。まずは試してみましょう。
昨日、またまたいきなり雪がたくさん降りました。気をつけて登校しましょう。
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