花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

STAR Farmer

2024年10月24日 | 学校
今週は農業クラブの全国大会が岩手県で開催されています。
全国からたくさんの農業高校生が集まり、研究成果の発表や
習得した技術を競い合う年に1回の祭典でもあり、大いに盛り上がります。
名農からも選手団はもちろん、同じ東北ブロックで開催されることもあり
いろいろサポートするため農業の先生方もたくさん参加しています。
さて日本学校農業クラブ(FFJ)は戦後、アメリカ農業クラブ(FFA)を
参考に組織されました。現在、課題解決学習が注目され
「探求学習」をどの高校でも導入しなければならなくなりました。
先日FLORA HUNTERSが進学校に招かれたのもその一環ですが
農業高校では、農業クラブ結成時からプロジェクト学習という名前で
何十年も取り組んでおり、その学習成果は素晴らしいものがあります。
この学習法を導入したのもFFAを参考にしたから。
いろいろご苦労はあったと思いますが、よくぞ取り入れたと今では感謝です。
さてアメリカにも全国大会があります。FFA National Conventionです。
ここでは毎年4名に最優秀賞が授与されます。
受賞したメンバーはStar Farmerと呼ばれ、讃えられます。
先日、2024年のStar Farmerを紹介する動画をFFAのサイトから見つけました。
タイトルは2024 American Star Awards. Star Farmer Finalistです。
お国柄4名中、3名は畜産分野ですが、最後の1名は野菜や花を栽培してるようです。
素敵な動画なのでぜひご覧ください。
今日は農業クラブ全国大会の最終日。日本のStar Farmerが岩手で発表されます。
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なんだか落ち着かない

2024年10月23日 | 研究
FLORA HUNTERSの3年生。
スクリーンの前で、落ち着かないのかウロウロしています。
それもそのはず、ここは名久井農業高校ではありません。
なんと招かれて、隣町の進学校の1年生に研究を披露することになったのです。
これは発表40分前。会場の確認をしているところです。
FLORAは人前で発表することには慣れています。
海外に行っても堂々と笑顔で発表してきました。
従ってそんな緊張しないはずですが、どうも今回は違います。
実はストックホルムで張り切って発表できるのは、みんな知らない人だから。
それどころかもう会うこともない人ばかりです。
しかし今回のオーディエンスは地元の高校生。
1年生なので面識はないようですが、同じ中学校の後輩も少なからずいます。
彼らいわく、このように中途半端に身近な人たちが相手なので
恥ずかしさを感じているとのことでした。
でも緊張するのはこればかりではありません。
それはこんな理由があるからです。
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1学年と全校生徒

2024年10月23日 | 学校
進学校に招かれ、ストックホルムの大会の様子や
研究成果を1年生に紹介することになったFLORAの3年生。
ソワソワする理由は、知っている後輩がいるからだけではありません。
想像以上に座席の数が多いからです。
お話では自分で椅子を持って入場してくる生徒もまだあるとのこと。
いったい何人集まるのでしょう。情報では200名以上だそうです。
ということは全校生徒で700名ぐらい。
よく考えてみれば、マンモス校ではありません。
それなのにFLORAが落ち着かないのは、名農の生徒数とのギャップ。
郡部の小規模校である名農は、現在全校生徒で150名ぐらいしか
いないからです。つまり名農の全生徒より、この学校の1年生の方が
多いのです。すっかり小規模校に慣れてしまった名農生にとって
この違いが緊張感を与えたようです。
さあまもなくスタート。頑張りましょう!
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ムダ毛じゃない

2024年10月22日 | 学校
これはトマト。立派な白いうぶ毛が生えています。
しかしこの毛には、トライコーム(trichome)という名前があります。
植物の表皮細胞が突起様構造になった植物体毛のことで「毛状突起」ともいいます。
トマトの他にハーブなどでも見ることができますが、
ムダ毛ではなく立派な役割があるのです。
例えば乾燥を防ぐ。風や太陽光が直接、植物の肌に触れるよりも
毛がある方が乾燥しないのです。また朝夕、気温が下がった際に
空気の水蒸気を毛に集めて水滴を作る役目もしています。
雨の少なく、高度の高い南米アンデス山脈生まれのトマトには必要な機能です。
また毛には害虫を寄せ付けない成分を含んでいます。
ハーブの香成分、麻薬の大麻が神経に作用する成分も
みんなトライコームに含まれています。
またナス科植物の中には、万が一害虫に食べられた際に、
この害虫を食べる益虫を呼ぶ成分が入っているものもあるそうです。
SOS発信をするとは驚き。植物のアイデアには感心させられます。
このトマトは環境システム科の水耕温室のものですが
トライコームが多いのはちゃんと育っている証拠。
秋が徐々に深まっていますが、まだ立派な実をつけています。
さあ今日から農業クラブ全国大会がお隣岩手県で開催されます。
青森の八甲田山、岩木山、そしてお隣の岩手山も雪が降りました。
冷え込んでいますが、本校選手団の熱い活躍を期待しています!
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2度美味しいかも

2024年10月22日 | 研究
これはfloraファンならご存知のショートムービー。
2024年のストックホルム青少年水大賞で紹介されたものです。
残念ながらムービーでの入賞はなりませんでしたが、結構話題になっていたそうです。
現在、主催者が公開したものがYouTubeで見ることができます。
さてこのムービー。世界への紹介が目的なのでナレーションも字幕もみんな英語。
したがって名農生はもちろん、日本の皆さんも理解しづらく話題になりませんでした。
そこでこのように日本語字幕をつけてみました。これならわかりやすいですね。
このムービーは名久井農業高校のホームページで公開されています。
さて先日、農水省が持続可能な農業の取り組みなどを紹介する動画を募集しているのを発見。
時間は最大3分30分までとショートムービー。また他の大会に応募した作品もOKとのこと。
さらに良い作品は世界に公開したいとも書いてあります。まさにぴったりです。
そこでこのまま眠らせるのは惜しいので、思い切って応募することにしました。
ただ前回のムービーでは具体的にFLORAが何を作ってどうだったのかという部分が
抜け落ちています。そこで最後にまとめ部分を付け足しました。
題して「FLORA HUNTER の挑戦」。
趣味で動画を作っている人はたくさんいます。
そしてそのような方の作品はプロ並み。
したがってFLORA作品の完成度は一般の方には負けますが、
高校生の研究チームの取り組みを知っていただけたらと思っています。
ストックホルムで使えて、日本でも使える。
1作品で2度美味しいかもしれないFLORAです。
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