9月12日に、このブログに「信頼していた友人が死んだ!」と書いたFさん、Fさんのくれた「餞別」が出てきました。
14年前、私が32年間生活した東京から山形に帰ってくる時、彼がくれた「餞別」。
職を辞め、単身で田舎に戻る私を心配して、手紙などくれたことのない彼が、初めて封筒に入れて「餞別」と題した手紙をくれたのでした。
「東海林さん(私の本名です)へ
長い間、東京での活動、ご苦労様でした。
今度は、山形での生活、東京とは違った苦労があるとは思いますが、元気で頑張って下さい。また東京で活動されることを願っています。
東海林さんへ送る言葉として、相田みつをさんが書いている中から、私の思いをつたえるものを選びました。
『 ただ
花には人間のような
かけひきが
ないからいい
ただ咲いて
ただ散ってゆくからいい
ただになれない
人間のわたし 』
『 道
長い人生にはなあ
どんなに避けようとしても
どうしても通らなければ
ならぬ道
てものがあるんだな
そんなときはその道を
黙って歩くことだな
愚痴や弱音を吐かないでな
黙って歩くんだよ
ただ黙って
涙なんか見せちゃダメだぜ?
そしてなあ その時なんだよ
人間としてのいのちの根が
ふかくなるのは 』
最近、思うことがあります。自分だけ苦労するのだろ、東海林さんほどは苦労はしてないとは思うがと落込むことがありました。
東海林さん達からもらった相田みつをさんの本を読んで、自分だけが苦労しているのではない、みんな同じなんだ、苦労、なやみは違うが、と思う事が出来るようになりました。
「ただ」という詩の終始一貫して無償の行為、また「道」という詩は、思うようにならない人生を生きて行くために耐え忍ぶという事、東海林さんもつらいと思いますが、未来のために共にガンバリましょう。
また会える時をたのしみに待っています。
F・K 」
1995年6月ころに、Fさんからいただいた「餞別」です。彼が先に旅立つとは・・・。
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