今の日本は、なんてさむざむとした国なんだろう。
心が冷えるような夜です。
夜7時ころ、西川町の自動車保険契約者Mさんのお宅を訪問しました。
昼も夜も、何回も電話しても誰も出なかったからです。
雪が積もりシンとした、まだ新しい住宅団地の一角にMさんのお宅はあります。
毎年、契約の更新に伺っているので、お宅の状況も知っていたつもりだったのですが・・・。
Mさんの家も、車も、暗い雪山の中に埋もれていました。
灯りもなく、通路には人の足跡もありませんでした。
「あれっ!」と思いつつも、「元居た横浜にでも行ってるのかな」とも思い、隣の家のチャイムを鳴らしてみました。
玄関の扉を開けた奥さんが言うには、「亡くなったんです」、「最近」・・・
「なんの病気ですか?」との問いには
「死んでたんですよ。」
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いつの間にか亡くなっていたそうです。
去年の今頃に訪ねた時は、
「女房が死んでしまって、親しい人もいないし、何もすることもないし・・・。」
「横浜時代の友だちが、たまに訪ねてくるだけだよ」
「女房が元気な時にはしょっちゅう来てた女の人たちも、男一人になったら誰も来ないし・・・」
いかにも所在なさそうにしていました。
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5~6年前、ご夫婦で横浜から引っ越してきた時は、「田舎暮らしはいいねえ」「山菜も豊富だし・・」、「近所の人も良くしてくれるし・・・」と喜んでいたのに。
奥さんの実家が山形だというので、Mさんは東京のほうの人だったが、田舎暮らしに期待して二人で引っ越してきたのに。
お二人の田舎暮らしは、あっという間に終わってしまいました。
Mさん、さようなら。
期待に応えられない田舎暮らしですみません。田舎の人間の一人としてお詫びします。
多分、田舎も崩壊しつつあるのです。都会のように。
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でも、このままではだめですよね。
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