事務所の壁は絵を飾るために、建築してから16年間、ずっと白いクロス張りのままだった。
たまに保険会社の担当者が「ここにポスターを貼るといいですねえ」と言ったものです。
「いや、ここは絵を飾るために空けてあるんです」とムキになる自分。
「じゃあ、どうして飾らないの?」
「なかなかいい絵が見つからないんです」「否、金があれば別ですけど・・・」という当たり前のやり取りに。
それが、東京の美術館の絵画展で「これだー」と思うものを予約販売していた。
ルノアールの『草原の坂道』、80×95㎝のほぼ原寸大とのこと。
1874年から77年まで、モネと一緒にアルジャントゥイユに滞在して描いたらしい。
反対側の壁にはフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』が飾ってあり、その対となることも考えて風景を取り込んだ明るい絵が欲しかった。
ちょうどいい感じ。
毎日、しみじみ見ては喜んでます。
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