オオマダラカゲロウ。
春に羽化する大型のカゲロウです。
川の上流から下流域まで生息しているようですが、私には、特に上流部で目立つ存在だという印象があります。
過去にこのカゲロウのハッチに遭遇した印象深い事例をいくつか・・・
4月中旬のアマゴの成魚放流で知られた南飛騨の清流で・・・(10年以上前のことです)
この年は雪が多く遅くまで寒かったのですが、急に春めいてきた日でした。(確か高山の春祭りの初日だったと記憶しています。)
お昼過ぎから釣り始めました。
或る淵に狙いをつけ岸に立ったまさにその時、目の前でライズが始まり1投目で合わせ損ね2投目でキャッチ。
その後も引き続き、同じ淵で多くのアマゴを釣ることができました。
フライに擦れてきて反応が悪くなったので、場所を移動したところ、そこでもライズがあり同じように順調にアマゴを手にすることができました。
多くは放流魚のようでしたが、年を越した9寸ものも釣れました。
コカゲロウの類やマエグロも見かけましたが、その日のハッチの主役はオオマダラでした。
その当時、コカゲロウもマエグロも知っていましたが、早い時期にこんな大型カゲロウが出現するとは知らず、持ち帰って調べましたよ。
そしてオオマダラカゲロウであることを確認しました。
4月上旬の奥美濃の支流で・・・(5年位前のこと)
季節の割には暖かい日でした。昼食を終えてから釣り始めました。
この日も、最初に入ったところでライズがあり、2匹のイワナをしっかりキャッチしました。
それから釣り上りましたが、その後もイワナの反応は良好でした。
夕方早めに帰宅しなければならない理由があり3時間ほどの釣りでしたが満足のいく結果でした。
その日はオオマダラのダンが水面を流れているのを確認できましたし、何匹かは釣りをしている私にぶつかってきました。
イワナ達の活性が高かった原因がオオマダラにあったことは、ストマックポンプで確認しましたよ。
梅雨明けの標高の高い渓流で・・・
いつまでも梅雨が明けない年でしたが、久しぶりに晴れるとの予報を信じて釣行しました。(帰ってからその日梅雨明けしたと知りました)
標高が高く伏流区間があったりして、夏でも水温は極めて低く雨の影響も少ない渓です。
釣り上っていると、オオマダラのダンを見つけました。季節外れですが水温が低い渓ではこういうこともあるのですね。
ライズめがけてオオマダラにサイズと色を合わせたフライを投げると一発で出ましたよ。バラしましたけど!
もっともこの日は、他のカゲロウもカディスもストーンフライも飛び交う、大量ハッチの日でした。
オオマダラを意識したフライを巻いてみました。
一つは、スタンダードなハックルパターンで羽化したばかりのダンをイメージしたもの。
もう一つは、パラシュートパターン。ボディにはヘアーズイヤーを使用し、フローティングニンフのように演出することを想定しています。
フックサイズはどちらも#12。
不器用で集中力に乏しい私は、基本的に単純で容易なものしか巻きません。
タイイング関連の書籍には美しいパターンが載っていて、そういうのもいろいろ挑戦したいとは思ってますけど・・・
フライは巻いたけど・・・?
オオマダラは数日の間に短期的に集中して羽化する傾向にあるようで、釣行日とハッチとタイミングが合うとは限りません。
もちろん年によってもバラつきがあるだろうし、天候にも左右されるだろうけど春は天候が不安定だから予想もしづらいのです。
事実、南飛騨と奥美濃の例では、翌年の同じ頃に釣行しても、空振りでした。
少ない経験から言えば、晴れて気温が上昇する日のお昼頃が可能性が高いようです。
ともあれ、ハッチに遭遇した時の為にフライボックスに忍ばせておきます。
にほんブログ村応援クリックお願い致します