poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

異物との造形

2007-09-17 23:32:22 | 野外教室
野外教室の2日めです。
朝5時半に起きて “散歩” に出かけるのはいつものスケジュール。
今年は台風のおかげで到着が半日遅れたために、初日の植物採集の収穫はいつもの半分以下になってしまいました。
それで、この日の散歩は、山梨と長野の県境あたりまで採集しながらの2時間になりました。

ところが、どうしたわけか、今ひとつ体に力が入りません。
ぐっすり眠ったはずなのに、首がひどく凝って頭痛もしてきました。
そればかりか、やたらに生あくびが出ます。
それでも夏と秋が同居するこの時期の清里の植物の魅力を無視することはできず、これは!と思う植物をせっせと採集したのですが。。。

宿舎に戻って朝食をいただいた後も、どうも調子が出ません。
これは、たぶん “自家中毒” の症状だと観念して、少し横になって休むことにしました。
…私には、ひどく疲れると子どもの “自家中毒” と同じような症状が出る癖があるのです。
1時間ほど休んで、起き出してはみたものの、まだ調子はイマイチです。
結局、再び布団にもぐり込み、午前中いっぱい眠って復活しました。。。

そんな “病み上がり” 状態での作品がこれです。



宿舎の脇に置いてあったバーベキュー用の鉄板と壁を崩した廃材に、前の日に野辺山の無人野菜ショップで入手した野菜…特大ズッキーニ、ビーツ(赤甜菜)、紫キャベツ…を並べ、採集してきた植物を活けました。
採集した植物の水揚げは自分でするのが本当なのですが、上のような事情から、今回は私が眠っている間に師匠が済ませておいてくださったとのことでした……感謝 &
いつもの作品に比べてパワー不足の感はありますが、時にはそんな自分を受け入れることも必要…って、自己弁護じゃないけど。。

この作品を作りながら徐々にウォーミングアップして、次に作ったのが冒頭の写真です。
グリーンのレースのように繊細な植物が、宿舎の壁際に積まれた薪を覆うようにして生えていました。
それをベースに野の草たちを飾っています。

私の作品に限らず、他の仲間たちも同様に、野外教室では植物だけで作品をまとめることはしません。
植物だろうが何だろうか、造形の素材としてとらえる…ということがごくごく当たり前のこととして身についてきたようです。
もちろん、主役は野の草花ですが、自分の目にとまったものは何だって素材になるというのが、師匠以下、私たちの考え方なのです。
そんな訓練が、おそらく、野草展やクラフト展の作品に活かされているのだと思っています。
コメント
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