poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

李白のしつらえ…野草

2010-12-08 00:00:34 | 私のお気に入り
白磁の大壺にのびのびと活けられた、まだ青い楓と赤い実のついた大枝。
山の中での姿そのままの表情がとても好ましい雰囲気を醸しています。

「李朝と野の花 そして、韓国茶」…というのが、この催しのタイトル。
その通りに、茶房のそこかしこに野の草花が活けられていました。




   この微妙なバランスは朝鮮民画に通じるものがあるように思います。
   それにしても、ひっどいピンぼけ。。。
   でも、好きだなぁ。




    取り合わせの妙…ですね。




   同行の友だちの一番のお気に入り。
   壁に映った光も一緒に。。。


写真をとったのは、この日のお花の半分にもなりません。
この草たちを採集して活けてくださったのは、スタッフの一人Mさん…いわゆる“お花” を習ったことはないとおっしゃる男性です。
だからこそ、ご自分の感性でのびやかに活けていらっしゃるのですね。
野の草花に対するMさんのまなざしが感じられる、とてもいいお花だと思います。
Mさんと植物との間で “話し” ができてるのがわかりますものね。

実は、このお茶の会が終わった後、庭で作業中のMさんと話すことができました。
山に入って、これは!…という植物を見つけたときのワクワクするうれしさ!
そんな感覚を共有できる人と言葉を交わすのは久しぶりのこと。
「また、おいでね!」「ハイ!」…なんて、まるで子どもみたいな返事をしてしまいました。


「浅川伯教・巧兄弟」の展示を見たくて高麗美術館を訪ねたのは今年7月のこと。
そこからのつながりで李青に出会い、李青では、運良く「李朝の木偶展」を見ることができました。
ヨンヒさんは、高麗美術館を創設された鄭 詔文(チョン・チョムン)氏の娘さんで、
この「木偶展」は李白でも開催(4~6月)されています。
韓国茶の会には、高麗美術館研究員の山本俊介さん、ポジャギ作家(と呼ばれるのをご本人は好まれないそうですが)の中野啓子さんも関わっておられ、少しだけお話しすることもできました。

道筋をひとつずつ追うようにつながりができていくようで、ちょっと不思議な感じがしています。
次はどんなふうに、どんなところにつながっていくのでしょうか?
楽しみでもあるけれど、ちょっと緊張。
次の出会いをちゃんと受け止められる自分でありたいと思います。


コメント
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