あも&サチアキの交換日記

どうやら交換日記が続いているようです(祝何年目?

太宰とか、ドフトエフスキィとか

2008-07-23 | from:sachiaki
ちょっと古い書物にハマりかけてます。
こんばんにちは。sachiakiです。

きっかけは『R25』の記事だったんですけどね。
『カラマーゾフの兄弟』が面白いってさ、
なんだか盛り返しているって話を聞いて、
読み始めたのが2月あたりだったっけ?
わざわざ新訳でなくて古い訳の方で読んでいるから
始めは文体が馴染めなくて、ちょっと時間がかかっていたんですが、
色んな本を並列で読みあさりながら、ようやっと3巻目に突入。
(岩波文庫の1957年のもので、全4巻)

また、昨日立ち寄った本屋で、
やたらとカバーデザインのかっこいい太宰治の『人間失格』を購入。
本当は『菊と刀』が読みたかったんだけど、ジャケに惚れ込んでしまったんですよ。
今だけ限定みたいで、ツルっとしたコート紙にベタ一色のカバーでオサレなの。
『人間失格』はマゼンタで目が痛くなる感じ。
他にはホワイトカラーの『坊ちゃん』と、群青が美しい『銀河鉄道の夜』がありました。
ちょっとこの2冊も欲しいかも…。

ま、それはさておき、
もともとドロドロとした人間の本質をえぐるような書物が好きだったのもあるけれど
このドフトエーフスキィと太宰治をなぜ今まで読んでいなかったのかと
かなり後悔してしまいました。
そりゃ『走れメロス』は読んでいたけれど、そっちではない人間の深層部分において
この2人の本は、私が求めていた答えでもあり、
遠く及ばないにしても同じような痛みを抱えていたのかと
変な感動すら覚えてしまったわけです。

現代文庫からなら『乙一』が好きな人なら絶対にハマってしまいそうですよ?
比べ方間違ってる気もするけれど…。

もうね、今までの人間不信だったことはさておき、
「人間ってなんなんだ?」と。
どうしてこの「罪の意識は消えないのだ?」と
そういった根深いところまでグイグイと突いてきて
思わず帰宅途中に夜空を見上げては涙がこぼれてきてしまうのです。

どうして「無邪気な魂」が「罪」に問われるのか?とかさ。
どうやっても見つからない答えを必死に与えてくれているような気にもなり、
人間として生きている懺悔と共にちょっとだけ「もう少し生きてみよう」なんて気分にさせてくれるのです。



ちと話が重たくなったな。
『思考の整理学』を読んでみたら、「深夜の考え事こそくだらないことはない」みたいなことがあったので
明日読み返して、やっぱり変だったら改めて推敲したいと思います。

今は取り合えず、新鮮な感動をそのまま日記にアップいたします。
「生まれてきたことだけが真実」これに勝る真理はないかもしんない…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする