今日は朝からハリネズミくんの病院におでかけして
手術の予定でハラハラしていたものの
投薬がうまくいっているので
このまま手術なしの方向で進めましょうってことになり
ホッとしていたsachiakiです。
そんなわけなので足取りも軽く
本日発売の『生活保護特区を出よ。』の
特装ポストカードが欲しいので
取扱店に向かいましたところ
同じく本日発売日の『宝石の国』も見つけたので
好きな漫画二冊も手に入れられてホクホクしていました✨
『生活保護特区を出よ。』の方は
まだ続くことがわかったのでまた別途書くとして
『宝石の国』ですよ。
市川春子さんの漫画は『虫と歌』も
『25時のバカンス』も持っているので
この人がストーリーの最初
愛らしい導入をしていても
わりと残酷な話になるのは知っていたけれど、
さすが手塚治虫賞をもらう人だけあるな……と。
アニメにもなってので美しい人型の宝石たちが
自分達の身を守るために月からくる月人と戦う際に
宝石の硬度によって儚く壊れるシーンを見て
衝撃を受けた人も多いかと思います。
もちろん人型とはいえ、人間ではないので
壊れたところで欠片を集めて
修復することはできるんだけど、
容赦無く綺麗なお顔がガシャーンと壊れるところとか
妙な性癖ができた人もいるんじゃないでしょうか?()
そんな絵的にもギャーってなる漫画なんですけれど
内容もギャーってもんでして
もと「にんげん」だったものたちが
悠久の時間を超えて3つの生き物?に変わり、
鉱石が意志を持ち動き出した宝石人、
魂のようなものが月に移動して形をもったもの、
肉体という意味だったかな、海中生物となっている
アドミラビリス族は死の概念がある生き物で
この3つの「にんげん」由来の生き物たちが
戦いの歴史を繰り返し、
なぜ戦うのか?などのネタバラシ編もあり、
あまりに壮大なスケールに
生命とはなにか?
正義、倫理と多岐に渡るテーマを横断しながら
最終的に「にんげん」が成仏した
その後の地上の話に辿り着き、
あぁーーーーー、そうきたかぁーーーーー!!!!
ってなった最終巻です。
石は惑星でもあり宝石でもある。
そしてそれは元素がくっつきあった結晶であって
それらが意志をもったところで
進化を望まなければ楽園はあるのか?と。
人間ってなんでしょうね?っていう問いに
存続と進化がきっと答えなんだろうなってなりました。
存続と進化なんて他の生物もそうなんだけど、
そのスピードが異様なのが人間なんだろうねと。
そしてそのスピードゆえに
答えを急いて破壊を行うんだろうなと。
読み終えた今、まだまだまとまりきれてなくて
なんちゅー話を書いてくれたんだ…って気持ちなんだけど、
宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』と
新井素子の『チグリスとユーフラテス』を思い出したので
人間の善性について述べようとすると
こういう形をとることになるのかな
なんて考えたりしてました。
13巻は宝石人(骨)も月人(魂)も
アミドアドミラビリス族(肉)も出てこないけれど、
新しい生き物たちが「いいひとも悪い人も幸せであってほしい」
というセリフがあったことに
ソレナ!!!!って気持ちになりました。
最近のコンテンツはスカッとする話が大人気だけど、
そうじゃないんよ。
「良い人も悪い人も幸せであってほしい」
これがないと戦争なんて終わらんし
そりゃ世界が地獄になるのは当然なのよ。
そう思いました。
あまりに莫迦げた思想なのかもだけど。
私はその考えを支持しますよってことで
それではまた。モイモイ
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