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ヒョウタン

 ウリ科ユウガオ属の「ヒョウタン(瓢箪)」。アフリカ原産のつる性一年草でその果実は古くから容器として世界中で利用されてきた。写真はヒョウタンの蔓で途中で巻き方が逆向きになっている。これはウリ科の植物に良く見られるもので“反旋点(はんすうてん)”と呼ばれるもの。巻く方向が途中で変わることにより巻きひげに生じた歪みを解消し、左右に引っ張った場合、反旋点がほどける方向とは逆側にくるくる回ることで掛かる力を分散させ切れにくくなっている。反旋点が無い場合、左右に引っ張ると、巻きが伸びきってしまい、力が強すぎれば切れてしまう。今はほとんど見ることがないが電話の受話器のコードにもこの反芻点が意図的に設けられていた。ヘアドライヤーのグルグル巻き(カールコード)にも途中に反芻点があり過度に捩れるのを防ぎ自然に伸びるようになっている。植物の知恵が日常生活に活かされている。
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カワラナデシコ・1~秋の七草

 ナデシコ科ナデシコ属の「カワラナデシコ(河原撫子)」。本州~九州の陽当たりの良い野原や河原に生育している。秋の七草のひとつとして昔から日本人には馴染み深い花だが近年は外来種などの影響で個体数は減少している。秋の七草の覚え方は“奥深き花”。つまりミナエシ、ズ、ジバカマ、レオバナ(枯尾花=ススキ)、キョウ、ギ、デシコとなる。ススキを枯尾花と覚えるのがミソ。

♪♪撫子の花が咲きました
  芙蓉の花は枯れたけど
  あなたがとても無口になった秋に
  こわくて私聞けませんでした
  あなたの指の白い包帯
  上手に巻いてくれたのは誰でしょう
  風に頼んでも無駄ですか
  振り返るのは嫌いですか
  どこにもあるようなことですか
  私髪を切りました
(『追伸』作詞・作曲:さだまさし 歌:グレープ 昭和51年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
 
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ナラタケモドキ

 小山内裏公園“鮎道”の切り株に発生している「ナラタケモドキ(楢茸擬)」。キシメジ科ナラタケ属のキノコで広葉樹の枯れ木などで見られる。ナラタケに良く似ているがナラタケに鍔(つば)があるのに対して本種には鍔が無い。ナラタケと同様に食用になるようだが似たようなキノコに有毒なものがあり特に生食は危険。私は絶対に口にしない。
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