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タコノアシ・3~奈良ばい谷戸

 暑い日が続き夏バテになりそうだが、夏バテ対策の食材のひとつにタコがある。7月上旬の半夏生にタコを食べる習慣があるのは夏バテ予防のためとも言われている。タコには他の魚の2~5倍のタウリンが含まれ、肝機能強化、眼精疲労緩和、動脈硬化や高血圧予防の効果もある。一時期、タコの高コレステロールが指摘されていたが、タウリンがコレステロール値を下げるという研究結果が発表され改めてタコが評価されている。まだまだ続く暑さもタコで乗り切ろう。
 写真は奈良ばい谷戸の水田脇の湿地に生育している「タコノアシ(蛸の足)」。タコノアシ科タコノアシ属の多年草で熟した果実が茹で蛸の足のように見えることから名付けられている。本州~九州の河川の湿地や水田周辺に生育しているが次第に生育環境が狭められ準絶滅危惧種に指定されている都府県が多い。当地では以前、堀之内沖ノ谷戸公園のビオトープに植栽されていて数年間は生存していたが最近は見られなくなった。10年ほど前に相模川の湿地を回復したところタコノアシが復活したというニュースがあったが、埋土種子の状態で生育環境が適するようになると復活するかも知れない。
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ナナミノキ・2~若い果実

 モチノキ科モチノキ属の「ナナミノキ(七実の木)」。6月頃に直径8~9ミリの薄紫色の花を咲かせ果実は秋に赤く熟す。その名前は美しい実がたくさん付くという意味だが、この樹ではわずかしか残っていなかった。名前は果実の形から“斜めの木”や“長実の木”の説もあるが、写真からでは果実の形の説のほうが納得できる。
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