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ヤドリギ・3~南浅川

 日本酒の造り酒屋では軒先に直径50センチほどの“杉玉”を吊るして新酒が出来たことを知らせる。新種の季節は早春で2~3月に飾られることが多い。吊るし始めは緑色だが次第に褐色に変化して新種の熟成具合を知らせる目印にもなる。
 さて写真は桜の枝から吊り下がった「ヤドリギ(宿り木)」。ビャクダン科(←マツグミ科)ヤドリギ属の常緑低木でエノキやサクラなどに寄生する。写真のものは直径は70~80センチでまさに“杉玉”。ヤドリギは一年中緑色なのでこれが造り酒屋にぶら下がっていたらいつでも新酒があることになる。これは南浅川沿いのもの。
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キジカクシ・3~果実

 奥高尾“日影林道”に生育している「キジカクシ(雉隠)」。キジカクシ科(←ユリ科)クサスギカズラ属の多年草で雌雄異株。ここで雌花を見ていたので果実を待っていた。同属のオランダキジカクシ(アスパラガス)の結実率は低く1株に数個しか果実が出来ないが、これも果実が数個しか見えない。
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キヨスミウツボ・3~果実1

 ハマウツボ科キヨスミウツボ属の「キヨスミウツボ(清澄靫)」。千葉県鴨川市の清澄山で最初に発見され、筒状の花を矢を入れる靫に見立てて名付けられている。今年は梅雨があっという間に明けてしまいいつもなら7月上旬に見ていた花が既に終盤で褐色に変色していた。花はまた来年だが、その後に訪れると枯れた褐色の花弁の中に直径6~7ミリの卵形の果実が出来ていた。果実は液果で中に多数の種子が入っている。これは高尾山“いろはの森コース”のもの。
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ミミガタテンナンショウ

 高尾山系で多く見られる「ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)」。サトイモ科テンナンショウ属の多年草で低山の林内や林縁に生育している。花期は3~4月で筒状の仏炎苞の縁が耳たぶのように張り出しているのが名前の由来。果実は夏に緑色から赤く熟し上部から落ちていく。写真は面白い彩りだったので思わずシャッターを切った。これは蛇滝道のもの。
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ケンポナシ・4~野津田公園

 野津田公園“上の原”の林縁に生育している「ケンポナシ(玄圃梨)」。ウメモドキ科ケンポナシ属の落葉高木で初夏に枝先に集散花序を出し果実は秋に熟す。開花期に一度観察に来たが今年は低い枝に花序が無く、高い枝にわずかに花序が見えていた。写真は若い果実で高い枝のものを望遠レンズで撮ったもの。直径1センチほどの核果で果肉はほとんど無い。この後、細い果柄が肉質に肥大化する。核果は食べるところがないがこの果柄が甘く確かに梨の味がする。“ケンポ”は果実の形が手に似た棒の手棒でそれがテンボウ→ケンポに転訛したと言われている。野津田公園では東駐車場横にも高木がある。
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ヤマユリ・2~高尾山1号路

 高尾山“1号路”で咲き始めた「ヤマユリ(山百合)」。ユリ科ユリ属の多年草で日本固有種。八王子市の“市の花”でもある。草丈は1~1.5メートルになり直径15~20センチの大きな花を咲かせる。その大きさはユリ科の中でも最大級でありその重みで茎は大きく曲がり地上すれすれに花があることが多い。芳香がありとても美しい花で『立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花』ではあるが、かなり背中が曲がって杖を付くような姿になる。欲を言えばもう少し自力でシャキッとしてもらいたい。
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虫・7~ジャコウアゲハ幼虫

 奥高尾“もみじ台南巻き道”のオオバウマノスズクサの葉裏に付いていた「ジャコウアゲハ(麝香揚羽)」の幼虫。体長は4センチほどで中央に白い帯があり全身に太い突起がある。毒草のウマノスズクサなどを食べてその毒を体内に蓄えている。成虫は翅を拡げると幅10センチほどになる。
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ハグロソウ・2~日影沢林道

 奥高尾“日影林道”から“日影沢林道”に分かれたところに咲いていた「ハグロソウ(葉黒草)」。キツネノマゴ科ハグロソウ属の多年草で東北地方以南の林内のやや日陰に生育している。暗緑色の葉が名の由来で2枚の唇形の花弁が上下に開くのが特徴。今まで気付かなかったが上唇の斑紋が顔に見える。
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ハクウンラン・2~いろはの森コース

 高尾山“いろはの森コース”で見られる「ハクウンラン(白雲蘭)」。ラン科ハクウンラン属の多年草で草丈は5~10センチ。7~8月に純白の花を数個咲かせる。写真の個体の草丈は5センチほどで花はひとつしか咲いていなかった。唇弁の長さは5~6ミリで薄暗い場所ではなかなか気付きにくい。
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ホルトノキ・7~陵南公園

 陵南公園に植栽されている「ホルトノキ」。ホルトノキ科ホルトノキ属の常緑高木で九州や四国など暖かい地域に分布している。その名前は“ポルトガルの樹”という意味だがポルトガル原産ではなく日本在来種。鹿児島では“モガシ(茂樫)”、沖縄では“タラシ”と呼ばれている。そもそも江戸時代末期に平賀源内が紀州湯浅でこの樹を見てポルトガルから渡来したオリーブと見間違えて名付けられた。花期は7~8月で横に穂状に伸びた花茎に直径1センチほどの花を下向きに咲かせる。
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