現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

安藤美紀夫「夢をみる町」でんでんむしの競馬所収

2018-07-21 17:39:06 | 作品論
 いつもは薄汚れている路地裏も、雪が降るときれいにお化粧されます。
 そんな中、路地裏の子どもたちは、盗み飲みをしたお酒に酔っぱらって、いろいろないたずらをしながら、雪の町を彷徨います。
 最後には、お屠蘇気分の守衛の目を盗んで、映画撮影所(太秦でしょう)の中に迷い込んで、撮影用のセットの大名屋敷の奥座敷で、すやすやと眠ってしまいます。
 貧しい子どもたちに訪れた奇妙なお正月を、幻想的な風景の中に描き出しています。

でんでんむしの競馬 (少年少女創作文学)
クリエーター情報なし
偕成社
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