あんちゃんの気まぐれ日記2

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菅義偉前首相の追悼文は作り話と使い回し

2022年10月01日 | 政治
gooニュースhttps://news.goo.ne.jp/article/fuji/politics/fuji-_society_politics_VHUYQ7PNPZPGDFFFJ5XUFGVOAE
国葬でもっとも印象に残ったのは、友人代表として追悼の辞を述べた菅義偉前首相の言葉だった。菅氏は伊藤博文の死を悼んで詠んだ明治の元勲、山県有朋の歌を紹介して、「この歌ぐらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません」と言った。

「かたりあひて 尽(つく)しし人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」

安倍氏を悼む心情はもちろんだが、菅氏の人柄や政治観さえもにじみ出ている、と言ったら言いすぎだろうか。菅氏は言い尽くせぬ安倍氏への思いと同時に、日本の将来を憂えていた。

これに比べると、岸田首相の言葉は実に軽かった。「あなたが敷いた土台の上に、持続的で、全ての人が輝く包摂的な日本を、地域を、世界をつくっていくことを誓い…」などと述べている。

ここに「包摂的」という耳慣れない言葉が出てきたのは、なぜか。

「LGBTQ(性的マイノリティー)を含めて差別なく、みんなを取り込む」という意味で、英語の「inclusive」の直訳だ。リベラル勢力の間で、世界的に流行っている言葉を、そのまま翻訳したのである。

おそらく、どこかの官僚か側近が吹き込んだのだろう。安倍氏が聞いたら、リベラルぶりに、ギョッとしたのではないか。政治信条としても、政治家の言葉としても、菅氏とは雲泥の差だ。

さて、追悼の時は一区切りがついた。再び、政治の季節がめぐってくる。菅氏は「今より後の 世をいかにせむ」と熟慮しているに違いない。

■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。


 菅義偉前首相の追悼文

 〈衆議院第一議員会館、千二百十二号室の、あなたの机には、読みかけの本が一冊、ありました。岡義武著『山県有朋』です。
ここまで読んだ、という、最後のページは、端を折ってありました。
そしてそのページには、マーカーペンで、線を引いたところがありました。
しるしをつけた箇所にあったのは、いみじくも、山県有朋が、長年の盟友、伊藤博文に先立たれ、故人を偲んで詠んだ歌でありました。
総理、いま、この歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません。
かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ
かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ〉



 安倍晋三元首相は、自身のFacebook で2015年1月12日に「岡義武著 山県有朋」を読了したと投稿していましたし、「山県有朋の歌」は故葛西敬之JR東海名誉会長への追悼として、今年6月17日に投稿していました。

 菅義偉前首相が大好きな長谷川幸洋さん、「読みかけの本が一冊」の件は作り話のようですし、「山県有朋の歌」は何と安倍晋三元首相の追悼文の使い回しだったようですよ。
コメント
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