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アメリカ映画・ドラマと戦争の関係を考える

2011年10月20日 10時36分13秒 | 歴史へのつぶやき&興味

以前の記事ですこしお話しましたが、私と母はアメリカ映画&ドラマが大好きで、よく観ます。

このまえ、テレビで「ダイ・ハード2」が放映されていたときに、

「もう、今では、このように描くことは無理だろうね・・。」というお話になりました。

 

どういうことかというと、「ダイ・ハード2」は飛行機テロを行おうとしているテロリストたちを主人公が倒していく、というアクション映画です。

この作品はNY同時多発テロが起こる前の作品です。

 

同時多発テロで現実のむごさを知ったアメリカは、テロのお話をつくったとしても、もうあのように明るい感じでは描けないと思います。

 

これは、古い映画「大脱走」でも言えることで、これはベトナム戦争を経験したあとのアメリカには描けない明るさ・お気楽さが感じられます。

 

イラク戦争でも同じことが言えると・・。

イラク戦争を境に、アメリカの映画は、明るいものはSFやファンタジーなどの別世界のものが多くなり、

歴史や現実世界のものは暗いものが多くなった気がします。

昔のように「明るく、しかし真面目なメッセージ性がある」ものは少なくなっていると・・。

 

ドラマでも、よく「イラク戦争」の話がちらほら見えます。

「ER~緊急救命室~」でも「BONES~骨は語る~」でも「クリミナルマインド」でも、垣間見えました。

とくに「ER」は、反戦を意識した内容がいち早く取り入れられていて、もう以前のアメリカドラマとは違う、と感じました。

「BONES」でも「おれたちは、ありもしない兵器におびえ、過ちを犯した」という内容を登場人物が述べていたのが印象に残っています。

 

私が言いたいのは、以前と変わったから駄目だ、ということではなく、

テロや戦争という大きな事件により、もう以前のような状態(精神)には二度と戻れない、ということなんだな

ということを言いたいのです。

国単位だと戦争になりますが、それは個人にも言えること。

 

何か、事を起こす、悲劇がおこれば、それはそれまでの自分とのお別れです

いじめを受ける前と受けた後では、同じものを見ても考え方が違ってきたり・・と。

 

ですので、作品などを描く際も、今の自分と、未来の自分で描くものは違っていて、

それぞれの時代につくった作品に意味があります。

 

私のこのブログの記事や、趣味で描いている漫画など、後から見ると、恥ずかしいところはたくさんありますが、

未来で体験するであろう出来事をまだ体験していないからこそ描けるものだってあるはずなので、

これからも情報発信をしていきたい!とも思いました。

 

また、戦争というのは、とても大きな心理的な外傷をもたらすのだと痛感しました。

だからこそ、戦争は二度と起こさないよう、我々は頑張らなければならないとも。

 

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