社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

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個人的に学校のテスト対策授業で辛かったこと

2024年11月27日 07時00分00秒 | 教育について考える
みなさま、本日もありがとうございます。

最近は「発達障害」のことか
「歴史」のことか?
の話ばかりしていましたが、
それだけでなく、
このブログは
元々、「五教科すべての塾講師」としてのブログだったので、
自分を必要以上に縛りもせず、

歴史だけでなく、英語、数学、理科、社会(地理、公民)について、

また、入試勉強とは?

塾講師として辛かったこと、

など、定期的に
色々とお話できたらいいな、と
思います。
(水面下では、歴史授業記事を書いています。)


今回は、
自分が塾講師として
中学校のテスト対策授業で
辛かったことを話したいと思います。


自分がバリバリの現役塾講師として
仕事をしていたとき、
まだ「学校の先生」に対して
「聖職神話」もありましたし、
「倍率が高く、多くの大学生にとっても
憧れの職業」でも
あった時期です。


教育実習に行った時
「本気で学校の先生になる子以外は
迷惑。正直、邪魔なので、
教育実習に来ないで欲しい」と
平気で皆の前で
言えちゃう先生が多かったです。


当時の就職状況では、
一般企業は新卒生のみで、
就職浪人したら取ってもらえない業種も
ある中、公務員は就職浪人しても
合格可能な職種が多いので

自分が一般企業に就職できるか否か
わからない大学4年生が
教員免許を取得するために教育実習を
受けに来て、何が悪いのでしょう?
いいかげんに実習を受けているわけでも
なかったのに。



今はどうか?はわかりませんが、
当時、「塾講師」は
「学校の採用試験に落ちた、二流、三流の 人物が仕方なくやっている職業」と蔑視されることも多く、
保護者の方も生徒さんも一定数の方々が
そう思っていて、
塾講師の中でも「学校の先生の憧れ」が
ある人も多かったです。


例えば、
塾講師の先生の態度が、生徒さんの父親、母親の方が「学校の先生」だと明らかに、その方への態度がかわるんです
どの職業よりも、学校の先生である保護者の方が、「最も、勉強できて、優秀」と本気で
思っていたり。

学校の先生が、「勉強できる」のは
確かですが、
「すべての職業の中で最も勉強ができる人が
なる職業」となると、
それは要検討なのでは?と。

人間的な価値は偏差値や学歴に関係は
しませんが、塾講師の方でも
「学校の先生が、どの職業より
勉強できる」と思い込んでいる時点で
どれだけ当時、塾講師の身分が低く
他人からも自分自身でも思っている人々が
多かったんだな、と思います。

学校の先生が、明らかに学術的に
間違ったことを教えていて、
それに対して、私が、「それは違うよ」と
教科書やテキストを見せて説明しても、
多くの生徒さんたちは
「だって、学校の先生が言ったこと
だから、それが正しいんだよ」
と平気で言いました。

私自身を信じないのはしょうがないけれど
「教科書」にも明らかに書いてあることさえ
信じない生徒さん。
そして、そういう間違ったことを言う先生は
教科書を使わない先生であることも多く、
さらに、教科書に載ってない内容を
テストでバンバン出してきたりします。
難しい内容というより、先生が授業で話したプライベートの話とか、
調べる授業も事前告知もしていない
地元(その学校周辺)の地区名や祭りなどを
出してきたり。

もしくは、「入試では、絶対に、
その用語は出ないよ!
それよりも、きちんと教科書に
載っている用語を先に
出してあげて欲しい。」
というレベルのものを出したり。



そうなると、生徒さんたちからも
「塾講師の言う事聞いたって、
学校の成績は上がらない」と
思ってしまいます。

ただ、そういう先生って、
毎年、同じ問題を出す人もいるので
去年、その先生が担当だった生徒さんが
通っていて、そのときに、学校のテストを
コピーして保存してあれば、
それを印刷して、何度もやらせれば
生徒さんにテストで点数を取らせることが
できます。


でもね、丸暗記になるんですよ。

なぜなら、勉強で習うことって
教科書通りに沿った内容なら、
体系的にまとめられ、情報が整理しやすく、
教科書順番通りに習えば、
「まじめに」勉強さえしていれば
力がつくようになってます。

でも、教科書ガン無視の授業とテストを
出される先生は、

生徒さんに
「体系的に」「理解をさせたい」
のではなく、


「生徒さんたちをいかに、自分の支配下におくか?」しか考えてないのです。

「塾なんか行っても点数とれんぞ!
テストで点数とれなきゃ、内申点やらんぞ!高校に行きたいんだろ!だったら、
自分に従えよ!」
というスタンスです。

「塾講師つぶし」
「塾に通って学力をつけた生徒さんつぶし」をする気満々なんです。


別に、学校の先生が、
塾講師を敵視するのはかまいませんが
そこに巻き込まれる「生徒さん」が
いることを、その学校の先生が考えてない
ことに、私は腹を立てていました。

本来の「正規の勉強」をして、
「正規の勉強で点数をとれて、高校受験して、志望校に合格する」という
体験が、高校生、大学生、社会人に
なっても、その経験が心の支えに
なります。

目の前の点数をとるためだけに
無意味な内容(と思われる内容のもの)
の過去問を解かせるのに
生徒さんの貴重な時間を取らせるのが
精神的に辛くて。
この時間に、入試に直結する学力を
とらせてあげたい、と思うけれど、
そう、思うけれど
学校の定期テストで点数をとる方の
丸暗記対策ないと、退塾されたり
塾の悪い噂を流される。
生徒さん自身も、定期テストで点数を
とれないと自信喪失してしまいますし。



なので、そのあたりのバランスを
とるのが、非常にキツかったです。

対して、入試対策だけに特化すると
学校の先生の個人的感情や
彼らの学力や価値観には縛られないので、
「自分が思う正しい手順」で
まじめに公平に
勉強を生徒さんに
教えられるので、大変でしたが
とても楽しかったです。


私立入試対策、大学入試対策の授業の
方が、精神的には楽でしたね。

ただ、教える内容としては
中学生が習う内容が一番好きなので
高校入試対策もしたいけれど、
中学校との関係が非常にキツかったですね。

 

今でも、そういう先生は一定数いて、
「かわらないんですね、先生たち」とは
思いました。


テスト対策を久々に行い、
すごく絶望しました。
「生徒たちの時間を何だと思ってるんだ?!」
「真面目な生徒さんたちが、
本来なら彼らが頑張れば自信を持てるところを、わざとできなくさせるイジワルをしているように見えるけれど。支配下におきたいんだろうなぁ。」と。

疲れました、学校の先生に合わせるのが。

若い時だと理想に燃えてがんばることも
できたと思いますが
年齢を重ねたこと、
発達障害という存在を知った以上
「学校に合わせることを生徒さんに
強要することが、
どれだけ、その子の将来を考えたら
危険なことか!」と思うことも出てきました。


学校の先生が悪いというより
私には相性悪い先生が
学校の先生には多いな、と
塾講師時代でも、母親としても
感じたこの頃です。

学校の先生のやり方が合う人は合うので
先生を批判する気はないですが
私には合わないなぁ、と。



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