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歴史模擬授業(第四回 古代四大文明②)

2009年06月17日 15時42分45秒 | 歴史☆模擬授業
今回はかなり久々の歴史模擬授業です。 模擬授業4回目の続きです。

最初の導入(文明とは何か?)のあとに、間が空いてしまいすみませんでした。

自分がよくツールの使い方を把握していないせいか、1つの記事に1つ画像しかアップできないので、1つの画像ごとに説明できる分だけアップという形にしています。すみません。

「歴史模擬授業」という記事を1か月に数回更新していきたいと思います。

これは実際の授業形式を文字であらわしていこうというものです。

 劇の台本みたいな感じになると思います。 定期的に内要がまとまったら、「しゃかしゃか★ぶりっじ」にて改定してアップする予定です。

読むときに、 →先生、 →生徒その1(ひなちゃん)、 →生徒その2(はむちゃん)、→生徒その3(ねこちゃん) だとだと思って読んでください。

(みんな、びっくりするぐらいいい子ですが、そこはご勘弁を・・)

また、設定は、私立中学入試をひかえた小5の授業(塾)だと思ってください。

 それでは始めます

 

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キンコーンカンコーン

「では、この前の文明の続きを始めるわね。この前は、文明とは何か?ということをやったけれど、今日は代表的な4つの大きな文明を見て行くわね。

ちなみに、文明が生まれた場所は、どういう共通点があったんだっけ?」

「大きな川です!」

「そうだったね。大きな川があれば、農業ができて、そこにみんな住むよね。そうしていくうちに、支配者と支配される人が生まれて、国家という1つのまとまりができたね。国家ができるに従って、どんなものが生まれたっけ?」

「大きな建物(建築物)とか文字だったよね。王様(支配者)の命令で多くの人が動くから大きな建物ができるもん。」

「そうそう。ではそれをふまえて、文明を勉強するときに、その文明がその川の近くで誕生したのか、そして有名な建物や文字は何なのか?を見ていこうね。」

「はーい。」

「上の表の地図を見ながら場所も確認していきましょうね。」

「紀元前3000年ごろに、誕生したのは、メソポタミア文明とエジプト文明です。まずメソポタミア文明から見ていくね。

メソポタミア文明は、現在のイラクあたりに誕生した文明で、チグリス川とユーフラテス川にはさまれてます。

この地域は土も豊富にあって、鉄が発達していたので、粘土を板のような形にして、鉄の道具(くさび)で文字を書いていたの。その文字を「くさび形文字」と言います。

また、洪水がおきる地域だったから、それを少しでも回避するためにいろいろ研究するうちに、ある日数ごとに同じ周期があることを発見します。月を見ていると、満月がどんどん欠けていって、また元の満月に戻って、また同じように欠けていっていることを発見するわけね。洪水がおこりやすい時期とその月の動きが関係していることも気がついたわけです。

このようなことを研究していくうちに、1年という区切りをみつけて、それが回っているとわかったの。この動きは、空を見て考えたわけ(見つけたわけ)なので、天文学が発達したの。そこで、月の動きをもとに満月から満月までを1か月とした太陰暦や、1週間が7日というきまりの1週7日制、60進法などがあみ出されたのよ。」

「へー、そうなんだ。2つも大きな川があったら、洪水おこりやすいよね。」

「でも、洪水が起きやすい地域ってことは、水も入りやすい地域ってことだから、種まき~収穫の時期までに洪水の被害さえあわなければ食べものもいっぱい取れていたから、そこにみんな住んで、文明が発達したんだろうね~。」

「ねこちゃん、そこまで考ええてくれるとは・・。すばらしいわ!」

「では、次はエジプト文明です。エジプトは、世界で最も長いナイル川を中心に発生した文明です。ナイル川もよく氾濫したから、メソポタミア文明と同じように、天文学が発達したんだけど、メソポタミアが月で1年の周期を計算したのに対して、エジプトは太陽で周期を計算したの。その暦を太陽暦と言います。また、ナイル川によく生えていた草からパピルスという紙ができたので、その紙を使って文字を書いたの。それを、象形文字(もしくは、ヒエログリフ)と言います。紙の上にペンで描けるから、粘土板と違って、曲線も自由に描けるので、鳥とか唇の形などをモチーフとした丸っこい形の文字ができるのよ。

また、他にも有名な建物がたくさん残っているんだけど・・。」

「ぼく知っているよ!ピラミッドだよね!」

「そうそう!ピラミッド!とっても大きい三角の建物だよね。ピラミッドはたくさんあるんだけど、一番有名なのは、最大級の大きさのクフ王のピラミッド。そのピラミッドを守るように座っているのがスフィンクスという守護神です。」

「では次は、紀元前2500年ごろに誕生したインダス文明。この文明は川の名前からとっているから、川の名前は・・。」

インダス川だ!」

「そうそう。覚えるのは楽で良いよね♪インダス川です。インダス文明は、インダス文字という文字があるんだけど、これはまだ解読されてないんだよね。文字はあるけど、何がかいてあるかわかんないの。だから、詳しい歴史は不明なんだよね。」

「では、さっきのメソポタミア文明やエジプト文明の文字は解読されているんだ。」

「そうなのよ。文字があるおかげで、メソポタミア文明にはハンムラビ王という王様がいて、目には目を歯には歯を、という復讐の仕方をしていたとか、エジプトではファラオと呼ばれる王様がいて、エジプト独特の宗教の考え方があったこともわかっているのよ。ミイラも宗教の考え方からできたのよね。細かいことは、高校の世界史史でいやというほど習うのでそこまでお楽しみにね」

「そうなんだ・・。いやっていうほど習うんだ。でも楽しみだわ。」

「楽しみが増えたね(笑)ということで、インダス文明は文字が解読されていないので、詳しいことはわからないんだけど、遺跡が残っているので、その遺跡のある場所の名前を覚えましょう。有名なところは2つあって、ハラッパーモヘンジョ=ダロです。」

「ハラッパーで原っぱみたい。ん?モヘンジョとダロの間にあるイコール(=)は何?」

「これは、外国の場合くっつけて読んでほしい場合は=をつけるようにしているのよ。分けないで!ということ。日本だと、そのまま記号なしにつづけちゃうんだけどね。たとえば、名前で「親しい+太郎」で「親太郎」と」そのままくっつけちゃうけど、これをもし外国語っぽく表現すると、「親=太郎」という感じになると思ってくれればよいよ。(厳密には違いますが、わかりやすく言うためにこのように説明しました。)」

「あとは、紀元前1100年ごろに誕生した中国文明またの名を黄河文明と言います。」

「あ、ということは、川は黄河!」

「よく気がついたね!そうです、黄河です。ちなみに河は大きな川という意味なので、黄河川とは言わないで、黄河と言ってね。中国もエジプトなどと同じように、農耕や牧畜がさかんに行われていたの。また、カメの甲羅や牛の骨などに文字を刻んでいたんだけど、その文字を甲骨文字と言います。」

「甲羅に書いた文字だから、甲骨文字なんだね。」

「今日は、良く気がつくね~ひよちゃん!」

「えへへ!だいぶ慣れてきたんだよ~。」

「その調子でみんながんばってね!

この文字は、今の漢字の元となっている文字で、解読も済んでいるので、中国文明の歴史も詳しくわかっています。紀元前1600年ごろに殷(いん)という王朝(国)があったということがわかっていて、その殷の王様のお墓も多数発見されています。

そこから、しっかりと形ができている青銅器の容器や武器などがあったそうなの。青銅器とは今の銅のことなんだけど、純粋な銅をつくるのは難しい技術なので、他のものもまざっていたりするの。そして長い年月をかけて酸化すると青くみえるから青銅器と言います。メソポタミアの鉄もそうだけど。鉄や銅をつくるのはかなり高度な技術なので、青銅器をつくる技術のあった中国文明はかなり高度な文明だったと見ることができるのよ。ちなみに大概の文明は青銅器をつくっていたようです。」

 「へー、そうなんだ。そういえば、銅でできた10円玉を外に出しっぱなしにしておくと青っぽい色になるもんね。」

「そうそう、今は技術も発展して、もっと純粋な銅がつくれるみたいだけど・・。でも根本はかわらないからね。」

「ということで、以上です。しっかりと、文明名・川・文字とそのほかの各文明の特徴をしっかり覚えましょうね。では次回は、中国文明のその後をやりますね。」

「ハーイ!」

キンコーンカンコーン

ーーーー

オワリ。

 以上です。わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。不快な気持ちになった方は申し訳ありません。

 

 



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