歴史模擬授業(旧)の続きです。
わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。
第31回 第二次世界大戦後 国連成立
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「前回は第二次世界大戦を行いました。
今回から,その第二世界大戦後のお話を何回かに分けてお話します。続きをば。」
「はい。」
「日本が戦争をしているとき、またその後連合国軍の支配におかれ、民主化改革が行われているときに、
世界では、国際連盟に代わる新たな、平和を守る国際機関である、国際連合が成立していました。
1945年4月に、国際連合がつくられることが決まり、戦争がおわったあとの、1945年10月に
51か国が参加して、国際連合が成立しました。」
「え・・、第二次世界大戦・太平洋戦争中にもう国際連合をつくることを連合国は決めていたんだ・・。」
「そういうことになるよね・・。
国際連合の本部はアメリカのニューヨークにあります。」
「本部はアメリカになったんだ。」
「国際連合は、国際連盟での反省を生かし、武力制裁を行うこともできます。
また、国際連合の中心を担うものに、安全保障理事会というものがありますが、
その理事会の常任理事国と呼ばれる強い5つの国があります。
それが、戦争で勝った方の国である、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国(成立当初は中華民国)。」
「ほえー。」
「さて、質問。
この国際連合が成立したときに、日本は国連に参加できたかな?」
「え?どうなんだろう?」
「考えてごらん。成立したときは日本はGHQの支配下にあり、戦争の敗戦国であったんだよ。」
「あ、入っていない。」
「そうなんです。日本は入っていません。ではいつ、入れるかが、あとで出てきますので、
覚えておきましょう。」
「はい、わかりました。」
「では、次にいきます。
実は第二次世界大戦が終わったあとから、
経済の考え方(価値観の違い)において、世界が2つのグループに分かれ、
対立するようになります。」
「え?え?」
「その対立する2つの経済の考え方とは、資本主義と社会主義。」
「あ、ロシア革命のときにならったやつだ!」
「そう、よく覚えているね!すばらしい。」
「資本主義が資本家(社長・会社)を中心とした「自由」に重きをおきた考え方で、
社会主義が、労働者に中心とした「平等」に重きをおいた考え方だったね。」
「そうです。すばらしいよ、よく理解しているね。戦後には,
この資本主義の中心がアメリカ、そして社会主義の中心がソ連,という図式になるの。」
「世界初の社会主義革命をおこしたロシア革命でソ連という国になったから、
社会主義の中心がソ連になるのかな?」
「イギリスなどのヨーロッパの国々も多くは資本主義なんだけど、
2度の世界大戦で疲れはてちゃって、戦後で力が一番残っていたのはアメリカなんだよね。
なにせ、この時点では一度もアメリカは本格的に本土を攻撃されたことがなかったんだから。
(ハワイの攻撃など、一部被害にあったところはあります。)」
「そうなんだ・・。」
「で、第二次世界後に、やっと、多くの植民地が独立するようになった。
しかし、そのときに、資本主義VS社会主義の状態でしょ。
そこで、独立する際に、資本主義で独立するの?社会主義で独立するの?という問題が出てくる。
国内でも、どちらで独立するかで争うようにあったところがあった。
そのときに、アメリカとソ連がそれぞれ、国内のそれぞれの社会主義勢力、資本主義勢力を応援し、
戦争に発展するんです。」
「また、戦争が・・・。」
「その戦争の例として、朝鮮戦争やベトナム戦争があります。
このように、
アメリカとソ連が直接戦火を交えないで、他の国を介して対立する状態のことを、
総称して
冷たい戦争(もしくは、冷戦)
と言います。」
「大元の国であるアメリカ・ソ連が直接戦火を交えないから、冷たい、という言葉が使われるんだ。」
「そういうことね。
もともと、このアメリカ・ソ連の対立は、第二次世界大戦のドイツの戦後処理で
利害調整が難しくなったことから始まったそうよ。」
「あ・・、それは、戦争中のところで習った覚えがあるよ。」
「また、よく東側・西側、という言葉が使われるので説明しておきます。
このソ連・アメリカの対立(冷戦)の影響で、ドイツが東・西の2つに分断され、東側をソ連、西側をアメリカが
占領し、そのあとで、独立させました。
このドイツを境目にして、東側はほぼ社会主義、西側がほぼ資本主義の国に
分かれるので、西側=資本主義、東側=社会主義、という意味合いがあります。」
「そうなんだ・・。」
「では、この冷戦下で、日本はどうなっていくかを次回みていきましょう。」
「はい。」
「では、今日はここまで。次回は日本の独立と、国際関係を行います。ではでは、起立・礼。」
「ありがとうございました。」
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わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
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