【川上から川下】
川下でそんなに叫ぶなよ!
エスプレッソにしろ、ドリップコーヒーにしろ、源流(川上)つまり焙煎で豆を操作出来れば、下流で考えるよりは随分と操作出来る範囲が多いことは間違いがない。
その見地からはエスプレッソマシンにおけるPID制御なんて実は大したことはないことはスグ判る筈だけれど、皆が皆、豆を焙煎するわけではないから商業的にそれはそれでありです。ありなのですが、
その反面、そんな下流でそんなに声高に叫んで、それも結構、間違ったことを叫んでいる人が多い。世の中ほとんどコレです。笑
エスプレッソマシンの性能もそうです。某社の高~~いマシン買って、「抽出圧力が0~9brまで操作出来るのです。」と自慢されもても、「それって、9brしか使わないでしょ?」ってことになります。世界中で一体誰が 0~7や8brで出している人がいますか?アホでしょ?
PIDでも、同じ美味い・不味い以前に、そんな低い温度では提供できないでしょ?結局はエスプレッソは豆と挽目で対処することになります。
結局はそうなんです。
一時期、よく宣伝された、この車はシートアレンジが30通りなんてCMで買っちゃうようなことですよ。で車自体は最悪でして・・・・これ本末転倒です。
買ったはいいけど、絶対に使いません。どこの馬鹿が前席を倒して、そこをテーブルにすて2人仲良く食事します?
シートはアレンジなんて関係ありません。何時間座っても疲れないかが重要です。
コーヒー焙煎も同じですよ。
世界を見ろよ!
「中点」なんて言ってるのは・・・笑
つまり、源流から間違ってるのが日本の現状です。残念です。
スッパプレッソなんて私は飲めません。不味いです。
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【B or C】
豆を何処かの店から卸してもらってる限りは実は客側であります。
珈琲焙煎の意味は、生産者側に立つという意味が一番大きいわけで、作るという作業ですから、そこにあるのは創意工夫であります。
自由自在に形にするイメージを持つことができますが実際は難しいことでもあります。
深く煎れば、投げる球が大きくなり、誰でも簡単に打ちやすい玉になります。
これはドリップコーヒーでも同じです。 スーパーマーケットに売っている豆は深く煎り、挽目も細いから、誰でも打てます。そういう商品です。
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【本当のアラビカ種】
私達が焙煎している豆は、スーパーの豆から比べると随分浅い煎りです。つまり、アラビカ種の特徴である。「酸味」と「香り」を最大にする意図があります。挽き目も荒い。
だから、打てない人が多い。打てない人に限って、自分はマニアだという。
本当に申し訳ないですが、マニアなら「自家焙煎してます」。
「香り」と「コーヒーの焦げ臭」さえ、区別がついてない人が多い。
そして、「酸味のコーヒー」と「スッパ珈琲」が区別ついてない状況が続いています。
そんなスッパプレッソはイタリアでは絶対に飲めません。
雑誌でも、他のブログでも本気で
「こんな酸っぱいエスプレッソ飲めるのは俺たちプロだけさ」なんて平気で書いてあります。
「ハっ」?
イタリアでは絶対に飲めませんけれど・・・・
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【戦後体制はつづく】
2ハゼを過ぎて、ドンドン深煎りしなければ飲めない駄豆を戦後ずっとコーヒーだと思い込まされてたわけです。今でも相当の割合で「ベトナム産」のロブスタがブレンドされている。
「さすが炭焼きだ。遠赤効果で芯までしっかり火が通ってる」
馬鹿です。
遠赤効果など一切ありません。
だから、焙煎業の役割は、ロブスタを煎らないことだと私は、現在の位置ではそういう考えでやております。 安いというだけでロブスタを使うなら、スーパーマーケットの豆と同じクオリティーだと思います。
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【こだわり?】
「こだわる」って言う人は多い。半数は勘違いか、思い込み。拘ってたら素人さんでも焙煎機は持ってます。
少なくとも喫茶店を経営してて本当に「こだわってる」なら焙煎してる筈です。
最初に書いたように「こだわってる」フリをしてるだけ。
あるいは、そう言ってるだけです。
【功徳】みたいな功利的な話はあまりありません。それよりも本当に自分で納得できるモノを作ってゆくそういう精神そのものが
私は「職人的」だとは思います。
しかし、多くの人は、技法とか、秘密の焙煎法とか、特にテクニカルな面で他と差別化したいが為に強調する人がいます。しかし、コーヒー焙煎はただの作業です。
もう何度も書きました。
2台並べて、その人と同じ真似すれば同じ焙煎が出来ます。これは作業だからです。
売れる、売れないは「商売」です。
有りもしない資格「珈琲焙煎士」なんて自らそう呼ぶ人間は、金銭に拘ってるだけで、一番職人的な、ピュアな精神からは程遠い。遠すぎます 。ムッチャ遠い。
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【功徳】
西嶋先生は2014年に亡くならました。94歳。私は若い頃、2度ほど、アホな質問を書いて教え頂いた事があります。
桑名市の図書館は残念ながら、この膨大な著作を閉架してあり現在、誰もが手軽に読むことが出来ません。沢木興道師の著作も三重県なのにありません。
アホちゃうやろか?当家は曹洞宗ではありません。
1000年前の日本の歴史上の天才ともいえる「道元」を私達は西嶋先生の著作によって身近に感じることが出来ます。これは他者さんのと読み比べれば即判ります。但し下記のwikiにある提唱録は12巻ではないと思います。各上・中・下が有り全30巻程だと思います。
これが 【功徳】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%B6%8B%E5%92%8C%E5%A4%AB
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【結論】
この私のアホなブログも、先生のパクリなのですが、
正法焙煎眼蔵。つまり
自然科学体系下における珈琲焙煎の本当の姿。という意味。
どうか皆さんも
「排気ダンパー」を弄って得意になってるアホ焙煎から、
もう少しだけ「常識」側で考えてみませんか?
殆どの焙煎屋は実はこれです。