ゼロからはじめるPID制御
熊谷英樹 著
日刊工業新聞社 2700円
■ 新しい本ですが非常に判り易い、一番わかり難いところが、判り易く書かれてます。教科書にしたい位です。PIDは自動制御の基本です。定番。
エスプレッソマシンにも使われる。
実は、人が自動車を発進から、60km/H 定速まで走らせる技術はPID制御とも言えます。実は非常に高度な制御をしています。
まず、これを知ることです。
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■ 基本中の基本を先に書きます。この高度な
目標値60km、現在値、そして「アクセル」という出力。
PID制御では(でもというべきか?)出力は1点しか制御出来ない。
入力は2点、出力は1点
電気ポットを始め、工業機械の速度、日常では温度調整などあらゆる場面で応用されているPID制御です。
機械を正確に制御する為には、出力は1点なのです。
自動車でいえばアクセルだけで60キロにもってゆくのが上手な運転。
したがって
コーヒー焙煎機ではガスの調整だけである。
機械や制御を勉強された方なら、そうでないと制御出来ないのはスグ判ると思います。
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■2021年より焙煎講座の更なるら向上を願い、もう一段ステップアップして内容を深めたいと思いますが、中々伝えにくいことが多く躊躇しております。
焙煎方法は今と変わるわけもなく今まで通りなのですが、理論の説明をもう少し確実にお伝えしなければいけないなと思うのですが、最大の難関は数式をブログでどういうふうに書くのか分からないのです
だから、手で書いた数式を写真にして載せるのが一番早いかなと思ってます。
数式=理論です.
コーヒー焙煎機は機械です。機械ですから確実に制御しなければいけません。
コンピューターが組み込まれてるような焙煎機ではソフトウェアによって焙煎出来るのは理論が有るからです。
■ 日本以外の世界中でコーヒー焙煎は熱量(ガスや電気)の調整で行うわけである。
もし「排気ダンパー」も平行して行うなら、機械的には全く無知であるということだ。
それを隠すために「経験だ」「それからが職人ワザだ」なんて言葉で誤魔化す。
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■ これが出来たら、生豆がどんな状態でも、同じ焙煎が出来ます。これがプロファイル焙煎の基礎となる部分です。
つまり、「排気ダンパー」を操作する人はプロファイル焙煎とは絶対に呼ぶことはないのです。出来ないのですから・・
■ 今までの、日本のコーヒー焙煎は、本来、出力操作が具体的数値である筈ななのに、一切それが無いのです。だから全部嘘(デタラメ)なのです。
「水を抜く」「色で判断する」「蒸らす」「ニュートラル」「中点」「中点を揃える」
唯一のL値は測りようがないと来たもんだ。
日本非工業規格 USO800です。