P以外の制御、残り2つ
I制御 (積分制御)
D制御 (微分制御)
実は、これらに似た制御を人間(焙煎屋)が上手く処理してコーヒー焙煎が成り立っています。
簡単に書けば、常に「偏差」を考えて、ガス圧に出力しています。
この3つの制御をあわせてPID制御と呼んでいます。
現在でも温度や水位の制御に広く使われています。
(水位はもっと簡単なプロセス制御が多い)
珈琲焙煎業、これは食品加熱加工業なのです。インダストリーです。
焙煎を開始する以前に設計図(指図書)があります、これに完全に重なる焙煎を出来ることがプロです。
だからこそ、1分ごとに温度を記入するなんていう低脳な意味が私には全く意味がわかりません。低脳過ぎます。
■いかなる条件下であれ、我々は毎日今日も明日も3年後も同じ焙煎することが出来るのは、その日その日の気候や水分量や他のあらゆるデータに即して焙煎を考えている訳ではないからだす。
そんな事してたらノイローゼになってしまいます。
毎日、最初の一回試飲して失敗し修正なんてするわけない。
例えば焙煎する生豆の水分量は各銘柄で違う。全く関係ありません。
水分計が出来る前から焙煎は有り、同じ焙煎を繰り返しています。
いつも言ってるように基本的に、関東と関西では電気の周波数違いから風力は2割も違うのです。
極端な話、私の場合は生豆を焙煎前に水で洗うからその日その日の天気で乾き方さえも違うということだ。
それでも毎日同じ焙煎が出来るということは何故かわかりますか?
ここが基本的に排気ダンパーをいじって一段開けるとか、その半分を閉じるとかやっているような「腐れ金玉」な人たちとは違うのです、
第一どうして一段開けるのでしょうか? 人によっては一段閉めるのでしょうか?一体その根拠は一体何でしょうか?私は排気ダンパーの設置の成り立ちも知っています。それで味が変わることはないのです
気温だ、湿度だと言いながら、実は変動要素は他にも沢山有ります。気圧、水分量やガス種類、周波数の方が変動要素として大きい訳です。こんなものすべて因子だとすればノイローゼです。
けれども、本当の焙煎を知れば毎日繰り返せる場合、焙煎データは同じで揃うわけです。それが3年後も30年後も揃うのです
電気炊飯器(PID制御)を考えてください。タイマーセットすればどんなコメでも同じ時間にきちんと炊き上がるのです。もちろん、炊飯器自体が最初の水の加減はできませんので、それは人間がしなければなりません
(いちいちこういうことを書かないと揚げ足とる馬鹿がいるから面倒くさいですね)
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【もしも】
あなたの先生が「排気ダンパー」操作してるなら考えたほうが良い。
絶対に制御出来てないからです。
あなたが、これが生業で生きてゆくなら、即ち、これ死活問題なのです。
教える側もその覚悟が必要です。