おかげさまでこの年まで大きな病気や怪我とは無縁に過ごしてきましたが、そんな私が２０年位続けている仕事に体の不自由な方々やそのご家族に向けた雑誌の挿絵イラストというのがあります。
普段自分が健康だということが当たり前になってしまっていて、何の支障もなく活動することや日々進化する生活にありがたみを感じたり疑問を感じることもありません
そんな時、仕事の原稿を読んでハッと気づかされることが時々あります
今回の原稿の方は両手両足が全く動かないんですが、最近のノートパソコン
は人の指でないと反応しないので使えないとのこと。
世の中どんどん便利になっていくけど、使いどころがちょっと違うな～と思う時があるのです。
例えば先日の原稿の方はやはり四肢が不自由なので、自分の考えていることをパソコンが読み取って文章化してくれたら…という夢をお持ちでしたが、それに近い家電がすでに出てますよね。
でもそれはあくまで一般の健常者向けのものとして開発されてます。
アレコレ考えなくても機械が先を読んで手助けしてくれることは健常者に必要なんだろうか
むしろ心身共に退化させることになるような気がして心配です
健常者というけれど、私達もいつそれが必要な体になるかわからないんだし、技術の開発進歩はそれを必要としているところに向けてほしいな。
健康なうちは少しくらい不自由な生活の方がいいよ。
…って、そんなことを言いつつ便利なホームベーカリーに喜ぶ矛盾だらけのカフェオレです。
