ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

60’sオヤジのブログへようこそ。模型、モータースポーツ、イラストなどクルマと乗り物を中心に気ままに書いていきます。

Jochen Rindt :  Lotus 72C

2018-03-21 | Illustration
去年の暮れに描き始めたグランプリドライバー・シリーズ(勝手に命名)?のイラスト第2作
ヨッヘン・リントがようやく描き上がりました。
今回もクルマはイラレでベースを作りフォトショに書き出し。あとはPainterで仕上げました。

〝Tiger〟と呼ばれたリント、そのまんまの虎の顔と組み合わせてみました。
72Cは初期のエンジンにインダクション・ポッドがついていない仕様です。
翌71年はスチュアートのティレルが7勝と圧倒的な強さで、エマーソンとレイネ・ウィーセルの
経験不足もありロータスは1勝も出来ませんでしたが
もしリントが生きていたら結果は違っていたかもしれませんね。


Jim Clark & Lotus Cortina

2017-01-24 | Illustration
11月に仕事の合間に描き始めたジム・クラークのイラスト。

シルバーストーンの21番のロータスコルチナです。
今回は手描きじゃなくてPainterをメインで描いてみました。
クルマ以外は適当に組み合わせて描いたのですが、まあまあ自分のイメージで
仕上がったつもり。






時間ものしり大百科

2016-08-09 | Illustration
しかし…暑いですぅ〜〜…。

こう暑いとどこかに遊びに行くより涼しい部屋で仕事していたほうが
ナンボかマシですが、どこにも行けないのも悲しいです。

今月は仕事をメチャ詰め状態でホボお休み無し。
ただ週末はどうしても休まねばならない用事があるので、時々手を休めて
次回作の組説を見てあれこれ考えては、ファンが回りっぱなしのMacに向かっています。

でもって久々に新しい本のご紹介です。

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京都の学術専門出版、ミネルヴァ書房から発売になった“時間ものしり大百科”、全3巻です。
この中の見開きページを9点ほど担当いたしました。



それぞれのタイトルは

1巻  ●見える時間:くらしに役立つ時計と暦 では目に見えない時間についての知識を

2巻  ●飛び越える時間:タイムマシンのつくりかた

3巻  ●感じる時間:生き物のからだと時間





人間の生活に欠かせない、でも目に見えないのであまり意識することの無い“時間”というものが
どうして作られたのか、人間に備わった体内時計とは、タイムマシンは出来るのか…など
時間に関するいろいろな事柄について、山口大学 時間学研究所(そうゆうところがあるんですね!)の
先生の監修のもと判りやすく解説した子供も大人も楽しめる本です。

是非書店で手に取ってご覧になってみてください。




French Missile : MATRA F1

2015-09-22 | Illustration
久々のイラストアップ…。

描き始めたのがいつだったかすっかり忘れていたマトラ。
大分前にほぼ完成していたのですが、一部不明な箇所があったため資料が見つかるまで
先延ばしにしていて、やっと先日描き上げました。

MATRAはフランスの企業ですが今はもうありません。
航空機、兵器、宇宙、自動車といった複合企業体で、そのなかのマトラ・オトモビルが
F1やスポーツカーレースなどに政府の支援を受けて活躍したのはご存じの通り。

もともとミサイルを造るところから始まった会社です。
空対空ミサイルとして、あのサイドワインダーのライバルでもあったR550とか
地対空のミストラルとか有名な機体がありますが、そんな中の1つでタミヤのミニジェットシリーズで
最初に作ったダッソー・ミラージュ3にも搭載されていたR530。
このミサイルを加えて構成しました。

タイトルは French Missile とでもしましょうか。
20号のキャンバスにアクリルです。




ところでこの絵にはウソがあります。

イメージはモナコのステーション・ヘアピンを廻るところにしたかったのですが
MS11をこのアングルで撮った写真はありません。
このベースにしたのは以前作ったバンダイ1/12の完成写真です。
当然プラモなのでデフォルメが入っていますから、仮に実車を撮って重ねたら
全く違うはず。
とりあえずこの写真をベースにかき集めた資料から下絵を起こしています。
構造画のOさんには怒られそうですが(^^ゞこれはあくまでイメージ優先の絵なのでOK。




下絵はタイヤの位置、足回り、エンジンやボディーという順番に描き起こしていくのですが
当然ベースが模型なのでタイヤはデカ過ぎるし、辻褄の合わないところだらけで下絵に半年!ほどかかっています。
ざっとした下絵のあとイラレでトレースし、それをトレペにまた写してからキャンバスにトレースダウン。
同時にフォトショでカラーサムネールを作っておいて…と、まあこんなに時間かけていちゃ仕事にならないか(笑)




今回は情景がサーキットではないので、背景のパースに合わせてクルマを直す必要が無かっただけ楽でした。
このレースのこのシーン、といった自分の描きたい場面にドンピシャの資料はほぼありません。
クルマをアップにした構図の時は当然視点に合わせて背景を描かないといけないし
背景が決まっていたらそれに合わせてクルマを描き起こす必要があります。

見る人にはそんな箇所など全然わからないし、つまらない拘りと言われればそれまでなんですけどね。
同じモノを描いても絵描き一人一人の拘り方は皆違うから、そこが面白いところでしょう。
いつもお世話になっている“くるま村の少年たち”のサイトにも早速掲載していただきました。
Makino様ありがとうございます。

http://www.ne.jp/asahi/60srace/models/

大好きなマシンをまた1台描き上げることが出来たので、まずは満足です…。


ココリコ田中×長沼毅 Presents : 図解 生き物が見ている世界  

2015-07-30 | Illustration
発売になったばかりの本のご紹介です。

ココリコの田中直樹さんといえば動物大好きで知られていますが、生物学者の広島大学准教授
長沼毅氏とタッグを組んで企画されたのがこの本。

“ココリコ田中×長沼毅 presents : 図解 生き物が見ている世界 ”です。

色々な生き物たちには周りの世界がどう見えているのか?という疑問に
人間の見た世界とイラストで見くらべるという画期的!(笑)な図鑑です。
この中に私も数点だけイラストを描かせていただきました。

哺乳類、鳥類、昆虫、魚類などいろいろな生き物たちの目には、どうゆう光景が
広がっているんだろう?
誰しも一度は考えたことがある、その世界をとても判りやすく解説しています。

『ココリコ田中×長沼毅presents 図解 生き物が見ている世界』 | 学研出版サイト

動物の視野をイラスト化するというヒジョーに難しい?内容でしたが
かなり面白い仕事でした。
残念ながらスケジュールの関係で私が担当したのは4点のみ。
でも全部で30種以上の生き物の見た世界をご覧頂けますので、是非書店で手に取って
見ていただければと思います。

ちょっとだけご紹介しますね。

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ハムスターはド近眼です。30cm先はボケボケ。おまけにモノトーン世界。でも視野は270°と広い。







アキアカネは視野の上下が異なって見えます。下半分の青いところは紫外線。
蝶など昆虫は紫外線が見えます。花粉は紫外線を吸収するので中心部が濃くなります。






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ペットを飼っている方もそうでない方も楽しんでいただけるとともに、生き物への理解が一層深まると思います。

以上、本の宣伝でした。

生命大躍進:ピカイア!

2015-07-06 | Illustration
作れますぅ…のタイトルながら、何も作らないまま2ヶ月が過ぎました(汗)
気にしない、気にしない、ということで今日ご紹介するのは…。

NHKの放送90年記念番組、NHKスペシャル“生命大躍進”。
人類誕生に至る40億年の地球の歴史を紐解く番組ですが、これに関連し
春からEテレで放送されている子ども向け科学アニメ番組の“ピカイア!”をご存じでしょうか。
この番組のガイドブックが発売になりましたが、ちょっとだけ私もイラストを描かせていただいたので
短くご紹介…。

近未来、人類は住めなくなった地球を出て、宇宙コロニーから恒星間移民を始めていました。
主人公の子供と科学者は地球再生の鍵:ロストコードを探しに5億年前のカンブリア紀を訪れ
生物進化の謎を探っていく、というのがピカイア!のザックリした内容です。
ちなみにピカイアとはカンブリア紀の代表的な脊索動物(せきさくどうぶつ)の名前。

私が描いたのはカンブリア紀ではなく後半の地球の歴史の部分ですが(^^ゞ
最新の研究に基づくカンブリア紀の不思議な生き物を子供と一緒に楽しんでいただける内容です。

Amazon.co.jp: NHK科学アニメ・ガイド ピカイア!―カンブリア紀の不思議な生き物たち (教養・文化シリーズ): NHK出版





温暖ですべてが海で覆われていた5億3千年前のカンブリア紀の地球。
46億年の地球の歴史の中で、たった100万年くらいのあいだのこの時代に、
それまでの三葉虫やサンゴなど30くらいしかなかった生物が、いきなり1万を超える
爆発的な進化を遂げたました。これがカンブリア大爆発…メチャクチャ簡単な説明ですが。

カナダのバージェス頁岩(世界遺産になってる)のなかから化石で発見された
5億年前の生物たちの、その訳のわからない特異な姿はすでによく知られているところ。

タイトルのピカイアはじめ、アノマロカリスにハルキゲニア
オパビニアにウィワクシアなどなど代表的な生き物が載っています。

ニュースなどでご存じかもしれませんが、つい先頃ハルキゲニアの復元が
それまでと前後が逆であるという結論が出ました。

週末サイエンス:カンブリア紀の珍生物「ハルキゲニア」、また復元図が書き換えられる 実は前後も逆だった - ITmedia ニュース

化石から判断された今まで頭だと思われていた端っこの丸く膨らんだ部分が
実は肛門から押し出されたウ●コのシミのようなもので、尾っぽと思われていた部分には歯があることが判明。
最初の復元では上下が逆で、今度は前後が逆とハルキゲニアも大変です。

恐竜以前の古代生物は非常に興味深いものばかり。
今月7日から上野の科学博物館で生命大躍進の展覧会が始まりました。
この時代は古生物に関心のある人にとって恐竜時代以上に面白い。
是非行ってみてはいかがでしょうか。

生命大躍進展 人類誕生に至る40億年の壮大な生命進化の展覧会

でもって、すでに科博では先行発売されてる、こちらは生命大躍進のA5版のビジュアル図鑑。
こちらにもいくつか描かせていただきました。
より一層詳しく知りたい方はぜひ書店で手に取ってご覧になってください。

Amazon.co.jp: NHKスペシャル 生命大躍進 (教養・文化シリーズ): NHKスペシャル「生命大躍進」







オンライン・カラーチャレンジ

2014-06-16 | Illustration
ネットの情報サイトに面白いものがあったので、やってみました。



オンラインであなたの色彩感覚をテスト出来ます。
暇つぶしにやってみてください。

25個づつ4列の色のブロックをドラッグして順番に並べていくテストです。
スコアの数が小さいほど完璧です。
ただし色彩感覚がハチャメチャな結果が出てショックを受けても責任は持てません(笑)

Color Test - Online Color Challenge | X-Rite

これ意外と難しいです。
モニターのキャリブレーションをきちんと調整してからトライ。



1回目 スコアは8。
悪くはないけれど、仕事柄これじゃあ納得いきません。
目が疲れているせいだな…と、30分ほど散歩してきて、再チャレンジ。





おお!無事にパーフェクト!

モデラーの皆様にはデザイン関係の方が多いみたいなので
1回でパーフェクトが出た方、コメント欄よりお知らせ下さい。
ただし何も商品は出ませんが…(笑)


もしも?の図鑑:絶滅動物調査ファイル

2013-12-04 | Illustration
今日の1冊。
新しい本のご紹介です。

実業之日本社 「もしも?」の図鑑:絶滅動物調査ファイル。

絶滅動物 調査ファイル|実業之日本社



地球の歴史上から消えていった数々の動物たちの絶滅原因を
判りやすく解説した小図鑑です。

有名なものから、あまり馴染みのないものまで絶滅した生き物のイラストを60数点描きました。
子ども向けに解説した本ですが大人が読んでも楽しめる内容です。

地球環境の変化によるもの、隕石などの原因での絶滅、人間に滅ぼされたもの…と
それぞれの要因別に類似例もあげて説明していますよ。

是非本屋さんで手にとって見てください。





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さて、ローラですが下地塗装を経て…真っ白になりました。
ホワイトの色味ですが、貼ってあるステッカーの白地に比べて若干アイボリーっぽい色に見えます。
クレオスのグランプリホワイトを試しに吹いたのですが、ちょっとイメージに合いません。
調合するにも資料不足ですし、この大きさをエアブラシで吹くのは大変なので
ここは無難にただの缶スプレーのホワイトを吹きました。

リヤカウルの中央はブラックに塗り分けました。
つぎは楽しいデカール貼りへと進みます。















出てきたアルバム

2013-06-18 | Illustration
月イチで帰る実家の物置をガサゴソと整理していて、とっくの昔に記憶から忘れ去ったアルバムを見つけました。
蒸し風呂のような物置の中で、学生時代に描いたイラストの写真を見つけて、こんなところから!とびっくり。
模型ネタが続かないので、結構恥ずかしいものですがちょっとだけアップしてみます。

当時は学校の課題作品が週に1~2点は必ず出ていたかな。
イラストボードはまだ高価で、学生はB2やB3のパネルにケント紙を水張り(もう死語ですなあ)して
ホチキスで留め、黒い水張りテープで縁を巻いてから描いていました。
※いまでもこんなことやるんでしょうかね???

課題のない時は好きな絵を描いていたのですが、卒業時に大方処分してしまって
残ったいくつかをカメラで撮ってアルバムに入れておいたようです。そんなもののいくつかを。



3畳一間の学生寮に入った時、B3パネルに描いて廊下に飾ったロータス49。
リキテックス画法のベタな絵ですが結構好評でした(笑)
サインだけはいっちょまえ。



こちらもどこからか資料を探してきてガッシュで描いたカレラ6。
リヤウインドがイエローじゃないところを見ると、モノクロ写真だったんでしょうか。



GT40とローラ。構成がイマイチです、あちこち変(笑)



鉛筆で描いたB2パネルのZeppelin。う~~ん、あまり似ていない…。



ポスターカラーで描いて下宿の部屋に飾ったWishbone Ash。EPレコードのジャケットをB2サイズに拡大丸写しです(笑)



こっちもジャケット丸写し、ドップリのめりこんだ滅茶苦茶好きなAllman Brothers band。

ジェッソを塗ってからチャコールペンシルとアクリルで描いたような…。
最近はデュアン・オールマンじゃなくて“デュエイン・オールマン”と言うそう。
発音正確でも違和感ありあり。



最後、アップルコンピューターが設立される2~3年前に描いたトランプの課題作品。
左右逆ですけどね、参ったか、スティーブ!…ってそんな偉そうなものか?(笑)

以上40年前のイラスト。おそまつ…。

日本の70年代 1968ー1982 :埼玉県立近代美術館

2012-10-25 | Illustration
昨日は午後からさいたま市の北浦和にある埼玉県立近代美術館で開かれている
「日本の70年代 1968ー1982」を見に行ってきました。

学生運動、万博を経て時代の大きな転換期となった70年代を美術、デザイン、音楽、建築、
写真、演劇などの作品を通して回顧する展覧会です。
それぞれの分野が垣根を越えて混ざり合っていったエネルギッシュな時代。
セゾン文化が花開きポパイ創刊された頃までの15年間の流れを通して見ることが出来ます。

日本の70年代 1968-1982 : 埼玉県立近代美術館




展示されているのはポスターや雑誌、イラスト、レコードジャケットに書物の装丁、万博の展示品やらと
多種におよび、特にデザイン、イラストレーション関係の展示は個人的にも大きな興味がありました。
横尾忠則、粟津 潔、伊坂芳太良、赤瀬川源平、上村一夫、宇野亜喜良といった人達の作品が展示され
中にはポパイの表紙や同棲時代の原画の版下指定原稿など興味深い展示もあります。
粟津氏や横尾氏の週間アンポの表紙などもカッコ良い!



万博で見た横尾忠則氏デザインのせんい館のコンセプトスケッチや、はっきり覚えている四谷シモン氏の
「マグリットの男」の人形を改めて見ることが出来てちょっと感動。

館内撮影は出来ませんがひとつだけ、撮影可能な70年代のデザインを学ぶ学生の下宿部屋の展示があります。
部屋の中を再現していたんですが、何かちょっと違和感というか演出し過ぎな感があり…。
少なくとも3畳一間の学生寮にはこんなやつは誰もいなかったなあと、あえて撮りませんでしたが(笑)

それはともかく難しいことは抜きにして、今と違って色々な意味で尖っていた時代を改めて見てみると
なかなか楽しい。
この時代を通過してきた人もそうでない人も、足を運んでみてはいかがでしょう。
会期はあとわずか、11月11日までです。

そのあとはこれまた楽しみなベン・シャーン展が始まります。




2012 内藤貞夫展

2012-10-09 | Illustration
有楽町のあとは銀座の文藝春秋画廊で始まった内藤貞夫展に伺いました。

初日なので会場はワイルドライフアート協会の会員の方はじめ、多くの人で大盛況。
まずは師匠と従姉にご挨拶をしてから作品を見て回りました。
アラスカや北海道で撮影した題材を元にした、自然と動植物のリアルで優しい世界が広がります。



内藤氏のお気に入りのシベリアオオカミをテーマにした“蒼き伝説”



このヒグマも大作でした。
画像ではよく判りませんが、リアルな作風を特徴づける水面の表現にもご注目。



こちらは原画から起こされたヨーロッパで製作されたタイルプリントです。
どう言った手法かは判りませんが非常に美しくシャープな仕上がりです。
これは1枚が10数センチ四方。もっと大きな物も作れるそうです。

小作品も数多く展示され、バラエティーに富んだ展示内容でした。



夕方からはオープニングパーティーが開かれましたが、以前のエントリで書いた元自動車画家の
S氏を紹介していただき、色々とお話を聞かせていただきました。
現在はワイルドライフアート協会の会員で非常に緻密な鳥類や植物を描かれていますが
以前はクルマの構造画などを描かれていた、あのJAAAの重鎮のお一人でいらっしゃいます。
短い時間でしたが非常に有意義な時間を過ごせて嬉しい1日でした。

こちらも13日まで開催されていますので是非どうぞ!

帰りはミーヤンさんとAPPLE STOREの裏にある某店で1杯。
溶岩石焼き肉をたらふくいただき、大満足。
ミーヤン様どうもご馳走様でした。



2012自動車アート7人展

2012-10-09 | Illustration
快晴に恵まれたF1日本GPは22年ぶりの日本人3位という結果で
鈴鹿に集まった観客も大盛り上がりでまずは良かったですね。

思えば90年のあの日も真夏のような暑さで、S字の観客席からはいきなりのセナプロの
コースアウトも亜久里の表彰台も全然見えなかった…。
1コーナーに上がる砂埃だけはいまだにはっきり覚えていますが。

残り5戦がどんな戦いになるのか判りませんが、日本のスポンサーやメーカーが手を引いても
前年以上の観客が集まる鈴鹿はやはり特別ですね。

さて昨日は東京有楽町の交通会館1Fギャラリー、パールルームの
2012自動車アート7人展に伺ってきました。

会場に入ってすぐ、切り絵の稲垣さんの新作の段付きです。



下絵はあくまで下絵で、黒と色のバランスを常に意識して紙を切り抜くラインは
その時の気持ちの赴くままに常に変わりますとの事でした。



大内さんのFZRはすこし旧い作品だそうです。アクリルではなく不透明水彩による着色。
硬質でシャープな作風はアナログならではです。



このテリー佐原さんの新作は版画です。朴の木ではなく、あえてシナベニヤ材に掘った原版が
この柔らかい風合いに一役買っているとのことでした。



畔蒜さんのモデルはモデルカーズにも掲載された50’sストックカー。
CARSでおなじみハドソン・ホーネットとクライスラー300です。雰囲気抜群!
この時代のNASCARもいいですねえ。また作ろうかな。



青戸さんのコンセプトカーのスケッチ。
50’sと現代の融合したスタイルのロードスター。
現代版Dタイプとでも言えるんでしょうか。



岡本さんの作品です。かのブラバムホンダF2です!
デジタルではなく手描きというのが相変わらず凄い。時間を忘れて見入ってしまいました。



児玉さんの作品、アルファ6C!これ大好きです。
この色です、いいですねえ。
展覧会は13日土曜日までです。是非足を運んで見て下さい。

このあとはミーヤンさんと大混雑のAPPLE STOREで待ち合わせて、引き続き師匠の個展に
伺ってきました。(続く)

きょうりゅうかぶしきがいしゃ

2012-09-26 | Illustration
先日の幕張メッセで開催中の恐竜王国2012の中でも書きましたが、今日はこのイベントに関連して発売になった絵本のご紹介です。

恐竜王国2012は盛況にうちに幕を閉じましたが、今回のイベントのナビゲーターでもある爬虫類研究家・恐竜ジャーナリストの、富田京一氏の子ども向けの絵本“きょうりゅうかぶしきがいしゃ ”がほるぷ出版から発売になりました。

きょうりゅう かぶしきがいしゃ|絵本ナビ : 富田 京一 みんなの声・通販

もし現代に恐竜が生きていたら恐竜の会社ができて、みんなの役に立つ仕事をしていたのかもしれない……という空想を科学的見地をふまえたイラストで再現した楽しい絵本です。
恐竜王国に行かれた方はご覧になられたと思いますが、最後のブースの展示にある古生物イラストレーターの山本聖士氏とともに、この本で私もいくつかのイラストを担当させていただきました。
対象は6歳以上ですが、子ども向けにやさしく判りやすいお話となっています。



大きくて力持ちの恐竜は工事現場でも大活躍。
アルゼンチノサウルスやアンキロサウルスが働いています。



目が良くて敏捷な小型恐竜はパトロールやガードマンが適役でしょう。

こういった色々な場面が全部で14点。
巻末にはそれぞれの絵の解説がついていますので、親子で楽しんでいただける内容です。
恐竜博での先行販売も大好評でした。
大人も子供も恐竜大好きな方、小さなお子様のいる方は是非書店で手にとってご覧になってみてください。


溝呂木さん水彩展 : TOUR EIFFEL

2012-09-18 | Illustration
昨日は夕方から原宿のペーターズショップ&ギャラリーで開催中の
溝呂木さんの個展におじゃましてきました。
ギャラリーの前でバッタリお会いした、テリー佐原さんと一緒に会場へ。

いつものように2Fの会場には、作品のほかに多くのモデルカーも展示されています。
ざっと拝見してから同席されていた皆さんと、模型やクルマ談義に花が咲きました。

今回もたくさん絵が売れたそうで溝呂木さんもホクホクです(笑)



ジュリエッタ・スプリントヴェローチェ。
実車のオーナー様がお買い上げになりました。イベントで時々見かけますがいいですねえ。
クルマや風景のみならず、さりげない小物や静物の暖かさや表情を切り取った作品が
特に私は好きです。



テーブルの上には模型を広げて。
ジャンニ様が買われた畔蒜先生のモノグラム・コーヴェット。
薄い塗膜と繊細なタッチに驚きです。



たかとと様の持ち込んだエーダイのサニーと私のGTO。
そしてたかとと様の最新作ナガノ(旧オオタキ)のZ。
素晴らしい完成度に感動しました。旧いキットならではの味わいをちゃんと残しています。




ギャラリー終了まで話し込んでから沖縄料理のお店に。
しっかり濃い1日でした。
個展は19日まで開催中です。お近くのかたは足を運んでみてはいかがでしょう。

PATER’S Shop and Gallery

Mark Donohue : Can-Am Bridgehampton 1968

2012-07-16 | Illustration
私が関西の高校生の頃、毎週夜10時頃から欠かさず見ていたレースの番組があります。
番組タイトルは忘れたけれど、エレキギターのイントロに乗ってモノクロの画面に
ワトキンスグレンのエセッスを駆け上がってくる白い906が。

そしてピッタリ接近した車種不明なマシンが、次の左コーナーのインに飛び込み接触。
画面左に土煙をあげてコースアウトする906。
コース真ん中にストップしたその一台にさらに後続のマシンが衝突し、コースの先まで
スピンしながら飛んでいってストップすると同時に発火。

旧いレース関係のサイトに“世紀のデッドヒート”と言う30分番組があった…とあります。
これがその番組だったのかどうか残念ながら記憶にないのですが、おそらくそうかもしれません。

内容は当時のスポーツカーレースやINDY、たまにFIもあった気がしますが
それはともかくこのイントロ映像は今でもはっきり覚えています。
もうひとつ、最後にぶつかって発火するマシンがM・ダナヒューであることも。

後年、これがどのレースだったのかネットで調べてみました。
おそらく66年くらいでグレンということでUSRRCあたりではないだろうか?…。

で、判りました66年6月26日 GPワトキンスグレン。

ラップ18、周回遅れのジョー・ブゼッタの906と接触したのがジョン・キャノンの
Genie MK10。
ダナヒューのペンスキー・ローラT70が燃えたマシンだった。
長年のモヤモヤが解消されスッキリ。

※後日You Tubeに50年近く経って動画を発見しました!

Donohue and Cannon Watkins Glen 1966 - YouTube


ダナヒュー(ドナヒューでも何でもいいんですが)とくればSUNOCOカラー。
CAN-AMもIndyもF1もみんなあのブルーにイエローのロゴ。

というわけで久々に今日の1枚…。
1968年ブリッジハンプトンCan-amのウィナー、ダナヒュー&マクラーレンM6Bです。



一度描いてみたかった大好きな1台。
後ろに見えるのはブレット・ランガーのCaldwell D7CとブルースのM8A。
10号キャンバスボードにアクリルです。

ダナヒューって良く見ると結構精悍な顔つきなんですが、私の当時のイメージは
ポヨンとした気の良い兄ちゃんという感じなので、脳内イメージ優先で描いてみました。
気のせいか私の従兄に似ている気が…。

いつもお世話になっているM氏の“くるま村の少年たち”のサイトに早速アップしていただきました。

この年の秋に開かれた日本Can-Amでフジにやってきましたが、当時実車を見られた方の話では
このブルーはメタリックだった、とのこと。
また現在ヒストリックレースに出ている明らかに明るいブルーとは全く違う色だとのことです。
Sparkのミニカーも全然違うようですが、スロット作っている方はどうしているんだろう?
バンダイのキット改造もいつになるか判りませんが、そのうち作ってみたいですね。