ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

プレイバック・イスラエル4 シロ(幕屋)での思い出

2014年11月21日 | 派遣
 実はOCNのブログ人が閉鎖されることになり、やむなくケパドルはgooに移行せざるをえなく、今日が初めてのgooでのブログである。

 今日はイスラエル派遣での印象的な「シロ」でのことを書きたい。
 シロとは、白でも犬の名前でもない。イスラエルの民がシナイの荒野で40年過ごし、やっと占領した約束のカナンの地で、もっとも初期に占領した中心的な土地のことだ。地勢的にも中心的なところであったので、ヨシュアはここに契約の箱を奉じる幕屋(会見の天幕)を張ることにした。シロはエフライムという部族の土地内にあったのだが、数百年の後、すなわち占領期と士師の時代が終わり、ダビデの子ソロモンがエルサレムに神殿を建てるまで、ここが実質イスラエルの首都であった。

 シロのどこに幕屋があったのか、これが肝心なことなのだが、聖書からはうかがい知れない。しかし現地の考古学者のようなガイドから、面白いことを聞いた。
 それはここで、動物の犠牲の捧げたのだが、それは三つに分けられる。一つは全焼の生け贄として神に。もう一つは祭司への贈り物として。最後の一つは焼かれて捧げた人自身に返された。それを神殿があればその中で、すべて食べ尽くさなければならない。しかも油一滴に至るまで持ち出し厳禁であった。つまり肉が乗っていたお皿まで持ち帰れず、食べた所で割って処分したというのだ。まだ神殿がなかったので、幕屋が見えていれば神殿の内に居ると見なされた。そこで幕屋の場所の特定には、皿の割れの範囲を調べ、そこから見えている所だと特定できるのだ、と。ナルホド、である。このようなことは、当地に来なければ聞こえてこない話である。  ケパ
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