ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

三つの謎、答えさせていただきます

2018年05月02日 | 聖書
皆さま、お待たせしました。それでは三つの謎解きの答えを明かしさせていただきます。なお、独断的推察ですので、よろしくお願いします。

(一)「エルサレムから離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい」に違反。
これは使徒1:4にある命令である。それなのに弟子たちはガリラヤに帰り、元の漁師のようなことをはじめていた(ヨハネ21章)。これはどうなってる?

【ケパの解釈謎解き】
○弟子たちがガリラヤに行ったのは、そもそもがイエス様の命令(マタイ28:7,10)である。それなのにイエス様の「エルサレムから離れるな」は、ペンテコステ(聖霊降臨)が近づいており、教会のスタートが始めからバラバラではふさわしくないからである。

つまりこの一見矛盾した指示は、イエス様は復活直後に弟子たちに、「(迫害と妨害のユダヤ人たちが少ない)ガリラヤで待っている」ので来なさい、と指示。
→そこで弟子たちはすぐ、翌日にはエルサレムを出発。三、四日の道のりを経てガリラヤに到着。八日後にはトマスと共に主にお会いした。ペテロたちが漁をしたのはガリラヤの安心さと、復活後の四十日、その多くの日数を主と弟子たちがガリラヤで過ごしたことを暗示している。この養いの期間には「私の羊を飼いなさい」などのペテロの再召命があった。
→七週の祭り(シャブオット)が近づいて来たので、弟子たちはかなり早めに再びエルサレムに戻った。
→弟子たちはイエス様の昇天直前に、「(最初の聖霊のバプテスマ=ペンテコステを受けるため)このままエルサレムに留まっていなさい」との指示を受けた。そしてオリーブ山でイエス様の昇天を見送る。
→その一週間後、祭りの日に集まって祈っていた120人全員がペンテコステを受け、教会が発足した。

つまり結論は、時間と段階が違っての指示であって、両方とも矛盾しない。

(二)マリアにだけ「さわっちゃダメ」❓
復活されたイエス様が最初にその姿を現されたのは、マグダラのマリアにだった。しかしそのマリアに対してだけ、イエスは「わたしにすがりついていてはいけません」と言われたのだ。しかしその後、弟子たちに息を吹きかけられたり、トマスには「手を伸ばして、わたしのわき腹に入れなさい」と言われている。この違いは何だろう。マリアが女性だったから?それとも他に?

【ケパの解釈謎解き】
これはどう見ても、マリアに会われた時のイエス様は、この時、まだ御霊の体になっていなかったと思われる。それなのにマリアに会われたのは、使徒たちを含めイエスに付き従った大勢の中で、信仰も貢献度も、最も高かったマリアへの特別な配慮だったと思われる。
この直後、イエス様は天の父に会われ、御霊の体に変わられたはずだ。御霊の体になるともはや霊体ではない。実体があるのでさわられてもOK。魚を食べたりすることができた。それなのに壁を通り抜け、ひとっ飛びで距離の移動もできる。年もとらない永遠の体である。

付け加えだが、近頃の歯科診療では、例えばある歯がグラグラ動いたりする場合、接着剤で周りの歯とくっつけて固定したりする。そのやり方だが、医師が接着剤を塗って、そこにある光線を当てると一瞬で硬化して接着完了となる。御霊の体もそんな感じで、神様にお会いすると、一瞬で御霊の体に変えられるんじゃないかなと思うのだが。


三)見ただけで、何が分かって、信じた?
これは「そして見て、信じた。」(ヨハネ20:8)の箇所で、ペテロとヨハネは墓に入って、それでイエス様の復活を信じたとあります。墓に入って、見ただけで、どうして分かったのでしょうか? 説明を試みてください。

【ケパの解釈謎解き】
○これは、ペテロとヨハネが見た墓に置いてあった包帯のほどき方が決定的てあると思う。
"彼に続いてシモン・ペテロも来て、墓に入り、亜麻布が置いてあるのを見た。
イエスの頭を包んでいた布は亜麻布と一緒にはなく、離れたところに丸めてあった。"
この記述によってすぐに想像されるのは、バイク乗りが、フルフェイスのヘルメットを脱ぐような仕草だ。復活直後のイエス様も半身起き上がって、ご自分で頭部をぐるぐるに巻かれた亜麻布を両手ですぽっと脱ぎ、自分のそばにそっと置かれた様子が想像できる。

○そのほか、もし遺体が盗まれたのなら、持ち出す前に亜麻布を外したりはしないだろうし、頭部と二つに分かれたこの場の状況から、ペテロとヨハネの二人には、よみがえったことしか考えられなかったはずだ。

だから、見て、信じた。そして生前の、復活するという師の言葉をも同時に思い出した二人に、目撃者としてのリアリティがある。





ケパ






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