栄光のイスラエル十二部族(下図は父ヤコブが遺言した十二人の息子を表すもの。4番目のライオンがユダ)
かと思いきや、まったく逆である。神に選ばれた民、イスラエルの十二部族はおどろおどろしさで満ちている。人間の本質が罪であることをまったく隠していない。私が聖書を本当に神の言葉だと分かるのは、まさにこの点である。(出エジプト後、苦しい四十年を経て、約束の地に入った十二部族)
考えてもみてほしい。個人でもそうだが、特にそれができる権力者は、過去の出来事や歴史を自分の都合の良いように変えようとするのが通例である。ところが聖書は赤裸々である。それだけに真実である。類が無い。
アブラハム、イサク、ヤコブの三代から、神は約束を成就させるための十二部族をお立てになった。3代目ヤコブ(イスラエル)に二人の妻と、その側女の計4人から十二人の息子達が誕生したのである。これが十二部族の長である。
しかし、長男のルベンから三男のレビに至るまでが、さんざんである。長男のルベンは父のそばめビルハと寝る。実母ではないにしても、これは父権への冒涜、重大な罪である。次男と、三男のシメオンとレビは、妹ディナを汚されたことを怒ってシェケムの町の人を、父の意に反しだまして虐殺してしまう。弟ヨセフに対しても、殺すことを主張したであろう。非常に血まみれな二人だ。
こうして四男のユダに神の栄光と祝福が移った。ユダは兄たちの弟ヨセフ殺しに加担しないで、逆に「弟を殺し、その血を隠したとて、何の益になろう。」と言って守った。奴隷からエジプトの宰相となった弟ヨセフが、実弟ベニヤミンをエジプトに連れてくるよう強要した際にも、ユダは自分の命を差し出してベニヤミンを愛している父を守ろうとした。ユダは兄弟の中でも非常に立派で男らしい男であった。(エルサレムの市章)
ユダが三人の兄たちを抜いて、イスラエルの長子的存在となった後に、ダビデも、イエス・キリストも、この全部ユダ族から生まれ、現在のイスラエルも、イスラエル人=ユダヤ人と呼ばれるように、主体はユダの末裔である。
最後にこのユダも、まったく落ち度が無かったわけではないことを付け加えておく。
ユダはなんと、売春婦に変装した長男と次男の嫁であるタマルに気付かず、結果として子をもうけてしまうのである。これは息子をさらに失いたくないための、ユダの義務違反に対する抗議でもあった。その後、タマルが妊娠していることで、その姦淫を裁こうとした衆前で、ユダは売春婦に与えたはずの証拠を突きつけられて、赤っ恥をかく。
聖書は誤魔化しのない記事で、アダムから始まった人間というものの本質、罪人であることを明らかにしているのだ。そしてイエス・キリストの十字架の罪の赦しがセットされているのだ。すべての人は罪人であり、キリストの十字架なしに人は救われない。
ケパ
かと思いきや、まったく逆である。神に選ばれた民、イスラエルの十二部族はおどろおどろしさで満ちている。人間の本質が罪であることをまったく隠していない。私が聖書を本当に神の言葉だと分かるのは、まさにこの点である。(出エジプト後、苦しい四十年を経て、約束の地に入った十二部族)
考えてもみてほしい。個人でもそうだが、特にそれができる権力者は、過去の出来事や歴史を自分の都合の良いように変えようとするのが通例である。ところが聖書は赤裸々である。それだけに真実である。類が無い。
アブラハム、イサク、ヤコブの三代から、神は約束を成就させるための十二部族をお立てになった。3代目ヤコブ(イスラエル)に二人の妻と、その側女の計4人から十二人の息子達が誕生したのである。これが十二部族の長である。
しかし、長男のルベンから三男のレビに至るまでが、さんざんである。長男のルベンは父のそばめビルハと寝る。実母ではないにしても、これは父権への冒涜、重大な罪である。次男と、三男のシメオンとレビは、妹ディナを汚されたことを怒ってシェケムの町の人を、父の意に反しだまして虐殺してしまう。弟ヨセフに対しても、殺すことを主張したであろう。非常に血まみれな二人だ。
こうして四男のユダに神の栄光と祝福が移った。ユダは兄たちの弟ヨセフ殺しに加担しないで、逆に「弟を殺し、その血を隠したとて、何の益になろう。」と言って守った。奴隷からエジプトの宰相となった弟ヨセフが、実弟ベニヤミンをエジプトに連れてくるよう強要した際にも、ユダは自分の命を差し出してベニヤミンを愛している父を守ろうとした。ユダは兄弟の中でも非常に立派で男らしい男であった。(エルサレムの市章)
ユダが三人の兄たちを抜いて、イスラエルの長子的存在となった後に、ダビデも、イエス・キリストも、この全部ユダ族から生まれ、現在のイスラエルも、イスラエル人=ユダヤ人と呼ばれるように、主体はユダの末裔である。
最後にこのユダも、まったく落ち度が無かったわけではないことを付け加えておく。
ユダはなんと、売春婦に変装した長男と次男の嫁であるタマルに気付かず、結果として子をもうけてしまうのである。これは息子をさらに失いたくないための、ユダの義務違反に対する抗議でもあった。その後、タマルが妊娠していることで、その姦淫を裁こうとした衆前で、ユダは売春婦に与えたはずの証拠を突きつけられて、赤っ恥をかく。
聖書は誤魔化しのない記事で、アダムから始まった人間というものの本質、罪人であることを明らかにしているのだ。そしてイエス・キリストの十字架の罪の赦しがセットされているのだ。すべての人は罪人であり、キリストの十字架なしに人は救われない。
ケパ