昨夜(7月9日)、錦織圭のウィンブルドン4回戦がNHKでライブ中継された。相手は予選から勝ち上がってきたラトビアのE・ガルビスで、ランクは格下なのに、信じられない素晴らしいプレーの相手だった。
この選手は四年前にはトップ10にまで入っていた選手で、昨年秋に結婚してからというもの、長身を活かした強烈なサービスとフラット気味のスピードボールが復活し、直近の試合ではなんと世界ランキング3位の若手A・ズベレフ(ドイツ)を破っての錦織戦だった。(まだちょび髭の頃のガルビス)
私もなんとなくいやな予感がして観ていたのだが、第2セットの中盤まで観て、後は録画に切り替えて観戦は中止した。錦織は再三ブレークの危機に追い込まれるが、ガルビスは付け入る隙が無い完璧なプレーだったからだ。「ああ、これじゃあこのセットも奪われる・・・」、錦織は右肘を傷めているし、これでは負け目前だ。もう観なくても結果が見え見え、と。
違う番組を観ていたら30分後だろう、「ただ今錦織、1-1,第3セット中です」のテロップが流れた。「えーっ、第2セット、取ったって?」と思わず声が出た。どうやら第2セットの再三にわたるブレークピンチを乗り切って、タイブレーク(6ゲームオールになった場合、7ポイント先取でセットの勝負をつけること。サッカーのPK戦に近い)でものにしたらしい。
再びウィンブルドンのライブに戻してみると、すぐに第3セットもタイブレークに突入した。繰り返すが、猛サーバーの方が絶対有利である。両者一進一退の中、ガルビスの転倒と負傷などのハプニングも、織り込みながら最終的には12-10で錦織が第3セットも制した。ガルビスの怪我は、それが試合の中、どれほどここが試合の行方を決する重要なポイントであるかを物語っていた。(転倒し、打った膝を抱えて痛みをこらえるガルビス)
さて、第3セットまではどう見てもガルビス優勢であった。しかし錦織が勝てたのは、最後まであきらめなかったからである。
冷静にサービスのコースを読み、タイブレークのような重大局面では、ここぞという集中力を見せて、相手がミスするまで拾いまくった。
こうして3時間28分、23年ぶりに、錦織圭は日本人最高のベスト8まで勝ち進むことができた。この試合は、本当に感動ものである。試合後のガルビスが、「自分がどうして負けたのか、よく分からない」風の表情をしていたのが印象的だった。
それは観ていた誰もが感じるもので、「柔よく剛を制する」といった不思議な、しかし心に熱い火をつけるような戦いだった。優勝という偉業まで後3つ。次戦は高い壁、似たプレータイプのジョコビッチ戦で、これまでほとんど勝てたことがない。しかし昨夜の観ていると、希望が持てる。右肘がそれまでに直っているように。
あきらめないで戦う、これなくして逆転勝利や、奇跡は起こらない。クリスチャンの場合は、自分ではなく、神を信じて最後まで戦い続ける。その時、勝利はもはや人間的には奇跡でも、当然のものとなる。神の勝利だからだ。
「しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。」(ローマ8章37節)
ケパ
この選手は四年前にはトップ10にまで入っていた選手で、昨年秋に結婚してからというもの、長身を活かした強烈なサービスとフラット気味のスピードボールが復活し、直近の試合ではなんと世界ランキング3位の若手A・ズベレフ(ドイツ)を破っての錦織戦だった。(まだちょび髭の頃のガルビス)
私もなんとなくいやな予感がして観ていたのだが、第2セットの中盤まで観て、後は録画に切り替えて観戦は中止した。錦織は再三ブレークの危機に追い込まれるが、ガルビスは付け入る隙が無い完璧なプレーだったからだ。「ああ、これじゃあこのセットも奪われる・・・」、錦織は右肘を傷めているし、これでは負け目前だ。もう観なくても結果が見え見え、と。
違う番組を観ていたら30分後だろう、「ただ今錦織、1-1,第3セット中です」のテロップが流れた。「えーっ、第2セット、取ったって?」と思わず声が出た。どうやら第2セットの再三にわたるブレークピンチを乗り切って、タイブレーク(6ゲームオールになった場合、7ポイント先取でセットの勝負をつけること。サッカーのPK戦に近い)でものにしたらしい。
再びウィンブルドンのライブに戻してみると、すぐに第3セットもタイブレークに突入した。繰り返すが、猛サーバーの方が絶対有利である。両者一進一退の中、ガルビスの転倒と負傷などのハプニングも、織り込みながら最終的には12-10で錦織が第3セットも制した。ガルビスの怪我は、それが試合の中、どれほどここが試合の行方を決する重要なポイントであるかを物語っていた。(転倒し、打った膝を抱えて痛みをこらえるガルビス)
さて、第3セットまではどう見てもガルビス優勢であった。しかし錦織が勝てたのは、最後まであきらめなかったからである。
冷静にサービスのコースを読み、タイブレークのような重大局面では、ここぞという集中力を見せて、相手がミスするまで拾いまくった。
こうして3時間28分、23年ぶりに、錦織圭は日本人最高のベスト8まで勝ち進むことができた。この試合は、本当に感動ものである。試合後のガルビスが、「自分がどうして負けたのか、よく分からない」風の表情をしていたのが印象的だった。
それは観ていた誰もが感じるもので、「柔よく剛を制する」といった不思議な、しかし心に熱い火をつけるような戦いだった。優勝という偉業まで後3つ。次戦は高い壁、似たプレータイプのジョコビッチ戦で、これまでほとんど勝てたことがない。しかし昨夜の観ていると、希望が持てる。右肘がそれまでに直っているように。
あきらめないで戦う、これなくして逆転勝利や、奇跡は起こらない。クリスチャンの場合は、自分ではなく、神を信じて最後まで戦い続ける。その時、勝利はもはや人間的には奇跡でも、当然のものとなる。神の勝利だからだ。
「しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。」(ローマ8章37節)
ケパ