ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

聖書「新改訳2017」を買う

2018年07月04日 | 聖書
新改訳2017という聖書が昨年末に刊行された。普通なら新改訳聖書第四版となるはずだが、このように聖書名まで変えて登場した。
これには意味があって、初の全面改定(つまり、初版の第一版以来約五十年ぶり)だという。確かに第三版は差別用語などの置き換え中心だったし・・・とは思う。

しかし実際に読んでみて、新改訳は新改訳、全く別な訳文聖書になっているわけではない。ただ、言葉が読んでいて、スーッと自分に入ってくる、非常に伝わる日本語になっていると思う。まだ確認はしていないが、「原文が透けて見える」と宣伝してあった。新改訳らしく原文に忠実さを心がけたのであろう。ただしこれは聖書の原文(原典)は未だ発見されておらず、ほぼそうであろうという写本があるだけなので、誤解を招く表現だ。(左は従来の愛用の聖書。この特大サイズは第二版だけで、これ以降は出ていない。今回の購入はこの更新となる)
(今回更新する過去最大のサイズの第二版の特大聖書と比較。左側の今回のは少し小さくても、二版の特大聖書とは変わらない文字サイズなのがうれしい)

まぁしかしこれは、原文への忠実さ、翻訳の完成度において、現時点ではおそらく最高峰であろうと思う。三版は買わなくても、2017のこれは買い替えておいてもそんでは無いだろう。

私はこの新改訳2017が出た時、革装の大型版が出るまで待つことにし、半年後の先月の末、ようやく発売されたという知らせを受けた。それで昨日帰り道、新宿で買って来たと言うわけだ。経済が苦しい中でも、聖書だけは、とドルカスも賛成してくれた感謝な買い物である。

さて装丁だが、これは紙質や文字、割り付けも、第三版のものとまったく変わっていないように見える。ただ本文が、旧約が1568頁→1635頁へと大幅に、新約は503頁→519頁と、全体でいえば80頁も増えた。それだけに全体がキツキツに無駄なく収まっている感じはある。これだけ頁数が増えたのは、すべてに見直しをし、忠実たろうとすればするほど長くなる翻訳の苦労を感じる。
本文以外では巻末の地図がこれまでと全く別物になっている。これはおそらく紙質を全体と合わせ、耐久性を増すためであっただろうが、地味になってしまい、これが唯一惜しむところである。



ケパ





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