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昼下がりのボサノヴァ

2015年08月09日 | Life
Salt & Uribossa」のコンサートを聴きに、奈良県は榛原にあるホワイエ・ヴェールへいく。ホワイエ・ヴェールとは「緑に包まれた空間」という意味だ。
たしかにそこは奥深い山の中にあった。



Salt & Uribossaというのはボサノヴァの音にのせて、オリジナル曲やいろんなカバー曲を歌う男性二人のユニット(ときどきパーカッションが入るときもある)。
ボサノヴァといってもどんな音楽なのか、浮かんでこないかもしれないが、もともとはブラジルのサンバがルーツらしい。あの激しく妖艶なダンスとリズムからはちょっと想像しにくいけど、よく聞いているとたしかにボサノヴァのリズムはサンバと似ている。



主宰者のあいさつのあと、コンサートははじまった。
Salt氏の声はその名とは正反対で甘い。ボサノヴァのゆるいテンポと心地よいメロディを聞いていると眠気がおそう。時差ぼけのせいかもしれぬ。
だが彼のうたう歌には非常につよいメッセージがある。1曲目の歌詞はこうだ。

 どんな国のことばでも あいさつはうつくしい
 おはよう ボンジュール ハロー
 サワディー ボンジョルノ ジャンボ
 ことばはちがっていても 心はつながるさ

 どんな国の文化でも あいさつはすばらしい
 ありがとう ダンケシェーン シェシェ
 カムサハムニダ オブリガート グラッシャス
 文化はちがっていても 心はとどくだろう

 はだの色はちがっていても いのちは同じだから(作詞・作曲 Salt)


どの曲も新鮮でよかったけど、MCのなかでSalt氏がいったことばが興味深い。
「なにか大切なことを伝えようとするときは、あまり大きな声でいわない方がいい」
彼がボサノヴァという音楽にのせて、やさしく歌うのはまさにこれである。
声の大きなものが得をし、勝ったようにみえるご時世であるからなお、このことばの意味は深い。
Salt & Uribossaの音楽はとても大人の音楽だと思う。


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