Happyday of LUCKY

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F3で加速する

2015年11月21日 | Camera


ニコンF3は日本が世界に誇る名機中の名機である。
いまさらF3の魅力を云々するつもりはないが、1980年から2000年までの長期間にわたって製造されたことが、優れたカメラであることの証左であろう。ニコンファンでなくともこれに異論はないと思う。

だがデジカメ全盛期のいま、この名機の中古価格は2万円前後だ。ウソだと思ったら、amazonで検索してみればいい。
この際、F3を買っておくのも悪くないと思う。なぜならFマウントに改造したライカRレンズが4本も防湿庫に眠っているからだ。これらを使わない手はないだろう。うん。

ご存じのとおり、ニコンの一眼レフ機のレンズマウントはニコンFができた1959年から現在に至るまで不変である。
なので50年以上まえのレンズを最新のデジカメに取り付けることもできるし、逆に最近のAFレンズを古いボディに取り付けることも可能だ。
ただしマウントがおなじでも絞りの制御方法やAFの駆動方式がタイプによってちがうので、レンズとの組み合わせによってはボディ側の測光のしかたやオート機能に制限があるのはしかたがない。



さてこのたび手に入れたF3は最初機型、製造は1981年10月(どうしてこんなに詳しくわかるのかはいずれ)のボディ。
ほとんどスレやキズはなく、アタリもまったくないきれいな中古品だ。
すべての稼働部はスムースに動くし、もちろんシャッターは全速問題なし。ホントに34年もまえのカメラなのかとおどろく。

ニコンはあの植村直己さんが北極に持っていくためにF3ウエムラ仕様という特別なF3をつくった。極寒でも凍結しない潤滑油やフィルムに負荷をかけない巻き取りシステム、静電気を防止する圧板など、さまざまな工夫がなされている。
またF3 NASA仕様というのもあって、ロケット発射時の振動耐性はもちろん、真空状態でも稼働するようにつくられたのであるから、もうすごいとしかいいようがない。

ノーマル仕様ではそこまでの耐久性・堅牢性はないにしても、わたしたちがふだん使うのであれば、十分すぎるポテンシャルを秘めているといってもいいだろう。
さあ、このカメラで加速してわたしも地球の果てまでいくぜ!

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