![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/33/86/ef07be10e61202c19f7840dacc1d5369_s.jpg)
知り合いのMさんに借りていたフォコマート1cを返しに行く。
フォコマートというのはライカ製の引伸機で、こいつにフォコターという専用レンズを付けてプリントすると、これまでつぶれて見えなかったシャドー部のディティールがきれいに浮かびあがってくる。
国産の引伸機しか使ったことのないわたしには、まるで魔法のような機械であった。
とくにライカのレンズで撮影したネガを使うと、えもいえぬ美しいモノクロ写真ができるのが感動的だった。
アナログシステムの究極といっていい。
返却のついでにこのフォコマートで焼いたプリントを見てもらう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/30/e2/2a97b3cc84089a8eb0860b1e06ad6e86_s.jpg)
残念なのはこれを返してしまうと、もう暗室作業ができないということだ。
「M8→PC→インクジェットプリンター」というデジタルのシステムが一応完成しているので、いまさらアナログシステムにもどる必要もないのだが、あのゆったりとした贅沢な時間のなかから生まれてくる写真には、なにものにも代えがたい魅力がある。
究極のシステムを経験したことは今後の写真制作のプラスになるだろう。