栃木三峰山と星野の里へ行ってきた。
栃木駅前にあるモニュメント
「路傍の石」を著した、作家山本有三氏は、栃木県出身。
御嶽山の説明
栃木コミュニティバス「星野御嶽山」バス停で降り、倉本橋を渡って「永野御嶽神社」へ
神社境内に「セツブンソウ」と福寿草が咲いていた。
拝殿裏の階段を登ると、祖霊殿に出る。ここから参道(登山口)を歩き始める。、
栃木三峰山は御嶽山(三笠山・烏帽子岳)・剣ヶ峰・権現山・三峰山(三角点)の総称。
御嶽山は急峻な修験参道なので、気楽なハイキングのできるコースではない。
標高は600m程度の低山にもかかわらず、過去に死亡事故が発生している。
M旅行の靴マークは2(登山初級)となっているが、3(中級)ではないかと思う。
いずれにしても滑落防止に充分な注意が必要である。
杉の植林帯を歩く、雨が多いのか?樹皮に苔が付着している。
整備された階段に変わり、登り切ったところが「清滝」落差は5m程度か。
空は曇っているが、気温は高く、蒸し暑い。
参道は石を積んだだけの急な階段になる、石が滑る、登りでよかった。
階段の左側には、「祠」が並んでいる。何のための祠なのか?
右側には行年と氏名が刻まれている、御嶽山信者の墓石なのだろう。 謎が一つ解けた。
幽玄な雰囲気が周囲に漂っていた。(凡人でよかった)
弘法大師
御嶽は 年、空海上人の開山と伝えられている。まさに神仏混淆の至近な例だ。
階段を登り切り、右へ行くと正面に岩が立ちはだかっている。
どちらでも行けそうだが、右は足元が悪そうな土だったので、左へ行った。
左へ登っていくと、アルミ梯子が仮設されている、登ると「三笠山大神」が祀られている。
しかもどん詰まりだ。戻ればよかったが、岩屋を左へ迂回し、登っていった。
剣ヶ峰
10:40 かなり危ない思いもして、大汗をかき、稜線に出た。
奥ノ院をバイパスすることになってしまった。
手製の標識(助かる!)
稜線を西へ進み、剣ヶ峰・権現岳を下り、三峰山との鞍部へ。
ここには手製の標識が設置されていた。滑落事故の反省から設置されたらしい。
今日のパートナー
山頂は笹に囲まれ全く展望はない。
トラロープをくぐって、眺望のあるところで昼食(例によってパン)。
晴天なら日光連山が見えるが、今日は霞がかって見えない。
「発破」音が静寂を静寂を突き破る。
石灰工業の作業場が俯瞰できる、残念な絵だ。
稜線の北側に設置されたトラロープは、登山者へのサポートではなく、境界線だった。
下山開始、分岐に戻り、杉の植林帯を下る。
雨で土が緩んでおり、滑る、傾斜も急だ。
下った鞍部に「倶利伽羅不動」が岩屋に鎮座している。
浅間大神洞(鍾乳洞入口)
「倶利伽羅不動」からの道は、沢沿い石がゴロゴロしている。
これも歩きづらい、斜度はあいわらずきつい。
「浅間大神洞」へは分岐を見逃し、下から見上げることになった。
足場も悪い、落ち葉・朽ちた木・滑る石が行くてを塞ぐ。
山の神
さらに下ると林道だ、里の音も聞こえてくる。
山の神を過ぎると、13:50 永野御嶽神社だ。
狸くん
急ぎ、舗装道路を「セツヌンソウ自生地」へ戻る。
田んぼの畔で、散歩中の犬が吠えている、足を止めると”タヌキ”が絶命していた。
セツブンソウ自生地入口
14:10 「セツブンソウ自生地」入口へ。
木の根一面にセツブンソウが可憐に咲いている。
福寿草とセツブンソウのコラボレーションです。
マンサク
蝋 梅 素心蝋梅
13:45バスで栃木駅に戻り、帰途に着いた。
セツブンソウ:キンポウゲ科セツブン属
セツブンソウは本州の関東地方以西に分布する、高さ10センチほどの小さな多年生草本。
山地のブナ林など、落葉広葉樹林の林床に生え、石灰岩地を好む傾向がある。
和名は節分の頃に花をつけることに由来するが、山地での開花は3月上旬となり、
節分には間に合わないようである。
セツブンソウは地下の1.5センチほどの塊茎から、数本の茎を伸ばし、不揃いに分裂した苞葉をつける。
花茎の先に2センチほどの白色の花をつけるが、花弁に見えるのは、実は萼片である。
花弁自体は退化して黄色の蜜槽となり、多数のおしべと共にめしべの周りに並んでいる。
めしべは2~5個あり、5月の中ごろに熟し、種子を蒔いた後で地上部は枯れてしまう。
マンサク:マンサク科マンサク属
春に他の花に先駆けて咲くので”まず咲く花”ということで”まんさく”になったらしい。
また、花がたくさんつくので「豊年満作」から命名されたとも。
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