2022年初観劇はモダンスイマーズでした。
たまたまチラシ観て,えらくお安かったのと
何となーく気になったので。
以下,ネタバレしまくりです。
劇団ヨルノハテの劇団員たちの人間模様を描く作品。
ガランとした空間で,左右にちょっとしたテーブル,椅子
細々とした小道具なんかが置かれています。
奥には壁に立てかけた材木や自転車。
石田凜太郎(名村辰)が,劇団のオーディションを
受けている場面から始まります。
ミュージカル「ビリー・エリオット」を観て,
自分も役者になりたいと思った,と熱く語る凜太郎。
実は父・恒久(西条義将)はアル中で接近禁止が出ていますが,
こっそり,年に一度だけ帰省して様子を観に帰っています。
ノンアル片手に,居酒屋を営む父。
劇団ヨルノハテは山路真美子(伊東沙保)と,
久保乃莉美(成田亜佑美)の幼馴染の2人が立ちあげた劇団。
仲良しコンビに見えて,実はそれぞれ,相手に対して思うところのある2人。
劇団員の長井進(古山憲太郎)は,乃莉美の初恋の相手。
ですが,真美子と付き合っています。
作・演出の能見(津村知与支)の書く作品は難解で不条理。
「ラジオに入る男」「花を投げ続ける女」「花を投げ続けられる男」。。。
初めての稽古に,生き生きと取り組む凜太郎。
そんな時,住吉加恵(生越千晴)が「事務所の所属することにしたので,
公演に出られない」と言い出します。
そしてやってきた,コロナ禍。
バイトとしてやってきた家庭教師の生徒が増え,
急に忙しく,そして懐も潤ってきた長井,
結婚するつもりで長井と同棲を始めたのに,
別れを切り出されて困惑する真美子,
彼が韓国に帰国した寂しさからか,
凜太郎と付き合うようになった加恵。
真面目に働くより,補償金の方が儲かることに
バカバカしくなり,再び酒に手を出すようになった凜太郎の父。
父の酒乱の血を引いていたらどうしようと怯える凜太郎。
そんな劇団員に,能見は,稽古場として使っている材木置き場が
取り壊されること,最後にこの劇団のことを書きたい,と告げ
自分たちのためだけの,最後の公演を行うことに。。。
随所に笑いも散りばめられていて,
あっという間の1時間45分でした。
専門学校で実際にやっていたという謎の振り付け(?)とか,
Zoomで一人フリーズしてる能見とか,
あるある!という感じで爆笑w
最後に,タイトルの意味がスッと入ってきて
さすがでした。
終演後にトークショーがあったのですが,
ホンが完成するのが本当に遅くて,
小屋入り前に1回しか通しができなかったのだそう。
きっと,回を重ねるごとに,また変わっていくんだろうなーと思いました。
幸先の良い,初観劇となりました♪
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