日曜日は毎月恒例のワイン会でした。
前回は牡蠣を差し入れしたけど、今回はどうしようかなー、
チーズや肉類はお店にあるし、
ビスコッティみたいな焼き菓子かなぁ?ドライフルーツ?
ニシンの昆布巻きも面白いかも・・・
でも高い…そもそも、自分が昆布巻きは嫌い(爆)
と、散々迷って、ごぼうの醤油漬けと生姜の味噌漬けを
持参してみました。
ちょっと挑戦的なおつまみ(笑)
醤油とワインは醸造繋がりで合うと思ったのよねー。
吉と出るか凶と出るか。
今回のテーマは「サンジョベーゼとDOCG(イタリア地ブドウ)」。
()内は勝手に補足してみました(笑)
DOCGとはDenominazione di Origine Controllata e Garantita
の略で、「統制保証付原産地呼称ワイン」で
イタリアワインの最上位の位置づけになります。
でもなかなか分類が難しいらしく、
しょっちゅう法改正しているそうです。
さて、1本目。
<Felciaio>Bianco 2006 (Badia di Morrona)
こちらはDOCワインですね。
セパージュはTrebbiano50%、Vermentino30%、Chardonnay20%。
やや濃いめの黄金色で、新品の畳のような香りがします。
味はサッパリ。後味もサッパリ。
温度が上がってくると、
後味に少し蜜のような甘味が感じられるようになります。
お値段もお手頃だし、気軽に飲める1本ですね。
食事のジャマにも全くならないし。
ここで持ってきたゴボウと生姜が登場。
んが。
生姜は切らずにそのまま器に入ってまして
見た目、里芋状態(爆)
「これは薄切りにした方が…」と言って
切ってきていただいたのですが、まだまだ里芋。
「もうちょっと…」と、小姑のようにダメ出しをしてしまいました。
最終的には短冊状になってました(笑)
後で聞くと「これ、準備しといて」と店長さんから渡され、
何だか分からずに盛り付けてしまってたそーです。
更に、スキー帰りのお客様が豚肉を差し入れてくださいまして。
「この白には豚肉合うよー」
「いい匂いがするから今焼いてますね」
「匂いがしなくなったから焼きあがったみたいです」と、
鼻をヒクヒクさせながら「肉、まだー」と(笑)
2本目をいただいている時に、お肉登場。
Candia Vigneto Alto 2004(CIMA)
その2本目です。
こちらもDOCワイン。
Vermentino80%&Albarora20%。
Vermentinoはマスカットの亜種のブドウで、
マスカットは醸造しても香りが変わらない、
唯一のブドウなのだとか。
なのでこちらもマスカットっぽい香りがしても良さそうなのだけど、
それはあまり感じられませんでした。
1本目より色は淡く、ほのかに鉱物香が。
この醸造所は地質の固いところにあり、
海も近いのでブドウが潮を含むそうです。
それほど潮っぽい感じはしなかったのですが、
アルコール臭がかなり強めなのが印象的でした。
ちなみにお値段は1本目の倍近いのですが、
それなら安い1本目でいいやー、って感じ(笑)
あまり好みの味では無かったかな~。
そして、焼きあがった豚肉登場。
肉…特に豚の脂身は好まないのですが、
これは美味しかったです~♪
身がぷりぷりで、脂もくどくなく、
確かに白ワインに合います。
講師の山本さんも「う~ん、やっぱりつまみがあると進むねぇ」と(笑)
そのうちホームパーティー状態になってたりして?
続いて赤ワインです。
San Fabiano Calcinaia 2006 Chianti Classico
顔が分からない程度に講師の山本さんを入れてみました(笑)
キャンティーです。
キャンティーはピンキリがありすぎて、
私の中ではイメージがイマイチなのですが、
良いものももちろんあるのですよね。
こちらはサンジョベーゼ100%。
濃度がしっかりあって、重い香りがします。
でも味はとっても軽やか。
タンニンと酸味のバランスが良く、後味に香草のような香りが。
こちらの醸造所は早くから飲めるように(寝かせなくても美味い)
樽を使ったりと工夫されているそうです。
さっぱりと飲みやすく、何にでも合わせられそうなお味でした。
で、ここでゴボウが活躍(笑)
合うんですよー、ごぼうの醤油漬けがワインに。
この日にいただいた赤ワイン、どれにも普通に合って、
GJ自分!(相変わらず自画自賛
)
山本さん曰く、ブドウも土のエネルギーを吸収してできているから、
根菜との相性が良いのでは、と。
チーズのように舌に油分の膜を張ってしまうこともないし、
ヘルシーだし、日持ちもするし。
自宅用にも買って来ようかな~♪
<CANNETO>1998 Vino Nobile di Montepulciano
サンジョベーゼ90%にカナイオーロ ネロ・カベルネS・マンモロ10%
をブレンドしたもの。
1本目を熟成させるとこんな感じになります、な2本目です。
お醤油や紹興酒のような香りで、
軽い口当たり。
程よいタンニンでとっても飲みやすいお味。
こちらもCPの良いワインですねー。
そして‘醤油の香り’というコメントから分かるように、
ゴボウに合います
ちなみに、サンジョベーゼは地域によって特徴が全く異なり、
Vino NobileやBrunelloなど、サンジョベーゼのクローン?で、
別品種扱いされることも多いそうです。
Rosso di Montalcino 2006(TENUTA VALDICAVA)
本日最後の1本。
こちらもサンジョベーゼ100%。
土っぽい香りとどっしりした味で、この日飲んだ中では
一番好きかも~♪
Brunello di Montalcinoは5年寝かせないと出せないため
どうしても割高になってしまうのに対して、
Rosso di Montalcinoは「美味しいから出しちゃえ~」と、
もう少し早く出せるため、
お手頃で掘り出し物があるのだそうです。
で、本日のブラインドワイン。
<Asinone>2003 Vino Nobile di Montepulciano
プルニョーロ・ジェンティーレ(サンジョベーゼの別名)100%。
香りはどっしりと土っぽいけど、
味はサッパリ。
ちょっとスパイシーさもあって、
香りは3本目、味は1本目だな~と思ったのですが、
正解は2本目でした(爆)
でも1本目の醸造所で使うブドウを作っているそうなので、
ちょっと通じるものはあるのかも、とのこと。
あれこれとお話をしている時に、
ずーっと気になっていることを聞いてみました。
ワイン用のブドウは生で食べて美味しいのかどうか。
答えは「甘い」のだそう。
水分を少なく、ギュッと味の濃縮されたブドウが
ワイン作りに適しているので、濃度の高い甘いブドウになるのだそうです。
日本は降水量が多いので、どうしても水っぽいブドウになり、
なかなかワインに適したブドウができにくいのですね。
そうかー、食べても美味いのかー。
今回も美味しいワインとたくさんいただきました。
そしてどんどんホームパーティーに近づきそうな予感?(笑)