毎月恒例の恵比寿ワイン会。
今回のテーマは「泡」。
泡ものの飲み比べです。
暑い季節にもってこいのテーマです
まずは軽めのものから。
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Perlante Vino Bianco Frizzante 2006 DOC
イタリアの微発泡ワインです。
ガス入りの水と同じですね。
自然に発生した泡のみなので、炭酸がきつくないです。
セパージュは
Trebbiano 40%、Albana di Romagna 40%、Sauvignon Blanc 20%。
アルコールは12.5%と、やや軽めですね。
山本さんが個人的に好きなワインで、
限定で入荷なさったそうです。
程よい酸味と爽やかな甘味で、これからの季節、
ごくごく飲むのにもってこいのお味でした。
実際、試飲もごくごくいっちゃいましたね~(笑)
あ、そうそう。
先日6軒もハシゴして買ってきたメロンは、
本日のおつまみなのでした。
泡とメロン、合うだろうな~と思って。
他のお客様で、パウンドケーキを焼いてきてくださった方もいて、
とっても豪華なワイン会になりました
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Bourgogne Mousseux Pinot Noir Brut (Louis Picamelot)
続いては赤の泡です。
最近チラホラ見かけますが、それでも少ないですよね、赤の泡。
ヨーロッパでは、泡ものもそれほどしっかりは冷やさないそうで、
ぬるい赤の泡なんてあまり飲みたくないから造らないのでは?と。
Bourgogne Mousseuxは瓶内二次発酵が義務付けられているのだそうで、
ネットから拝借してきた画像にも、しっかり書いてありますね(笑)
セパージュはPinot Noir 100%。
ちょっと黒みがかった落ち着いた色合い。
口当たりは軽いですが、後からふわっと甘さが立ってきます。
これも飲み疲れしないお味ですね~。
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Greg Norman Sparkling Pinot Noir Chardonnay
グラスに注がれた瞬間、淡いピンクだったので
あ~、薄い色のロゼなんだな、と思ったら、
前に飲んだ赤が混じっただけでした(爆)
泡は飲み口が軽いからか、特に水が欲しいとは思わなくて、
誰もグラスを洗ってなかったんですよねー(笑)
こういう場合、先にちょっとだけワインを注いで
グラスを洗うのが良いようです。
そういえば、ビアフェスの時も、
そうやってビールを注いでくれるところが多かったな~。
Greg Normanは有名なゴルファー、でしたっけ。
ワイン好きが高じてワイナリー経営を始めたのだとか。
羨ましい(笑)
セパージュはPinot Noir 61%、Chardonnay 39%。
赤ブドウでも白い泡が造られるんですねー。
色素が出ないよう、手早く静かに絞るそうです。
アルコールは11.5%と、軽め。
結構軽いものも多いからすいすい飲めちゃうのかな?
この日は「一番高いワインはどれでしょう?」クイズも
同時開催だったのですが、
こちらは前の2つに比べて明らかに‘高い’お味。
スッキリと辛口ですが、深みがあります。
美味しい。
でも「他のオーストラリアのスパークリングも、
これくらい美味しいとは思わない方が良い」とのこと
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例外的なのですね。。。
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Pannier Brut NV
ついに登場!
シャンパンです!
シャンパンとは、ゆーたら
「シャンパーニュ地方で作られた発泡ワイン」。
AOC法に則って造られたもののみが、シャンパンを名乗れるのです。
シャンパンの特徴は瓶内二次発酵。
瓶詰めされた後、発酵して出てきた炭酸が
ワインにゆっくりと混ざっていくわけですね。
他にはタンクで発酵させるシャルマ方式、
瓶内二次発酵させたものを再びタンクに移し、
冷却濾過させるトランスファ方式、
スティルワインに二酸化炭素を入れる炭酸ガス注入方式があります。
一番手間と時間がかかるのがシャンパン方式なのですね。
さて、こちらはPinot NoirとChardonnayの混醸。
比率はちょっと不明です。
飲んでまず、泡の繊細さにビックリ。
全然違います。
気泡も小さいし、とっても優しい泡なんです。
よく「ヨーロッパのワインにはFinessがある」なんて言うそうですが、
まさしくそんな感じのエレガントさ。
品が良いと申しましょうか。
青いフレッシュな香りとほどよい酸味で、
やっぱりシャンパンは違うんだな~と実感しました。
「シャンパンが一番高いわけではない」と聞いてなければ、
これが一番、と迷わず答えちゃいますねぇ。
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Jaume Codorniu
最後はスペインのCavaです。
セパージュは、Chardonnay50%、Parellada20%、Macabeo30%。
後ろ2つは初めて聞くブドウ品種です。
こちらは香りを嗅いだ瞬間に「玄米茶だ!」と。
どこをどう香っても玄米茶(笑)
玄米の香ばしい香りがするんです。
Chardonnayに由来する香ばしさのようです。
お味もスッキリ香ばしい玄米茶(笑)
面白いお味ですねぇ。
ちょっと青臭さもあって、アンデスメロンっぽいかも、と。
実際、持ち込んだメロンと合わせて飲んでみると、
ワインが負けてました
ちなみに、3本目以降は全てシャンパン方式で造られています。
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で、本日のブラインドワイン。
泡のブラインドというわけにもいかないので、
赤ワインのブドウ品種を当てるブラインドです。
しっかりと重みのある草のような土のような香り。
味はペッパーが感じられてスパイシー。
「シラーかな・・・」と言うと、
「なるほど。でもシラーはもうちょっと獣っぽいでしょ?」と山本さん。
シラーじゃないとなると
カベソーか、カベルネフランかサンジョベーゼか・・・。
B1Fから選んでいらっしゃったので、
ジンファンデルとかはありえないし(笑)
で、この際立つ個性はカベルネフランだ!と回答。
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Godimondo 2006(
La Montecchia)
はい、正解でした~♪
Cabernet Franc 100%です。
フランは飲むたびに個性が全然異なる気がします。
それがテロワールってやつかしら。。。
キレイなエチケット画像もどうぞ。
泡をたくさん飲んだ後に、赤ワインをいただくと
なんかホッとしますねー。
個性もしっかり感じ取れますし。
そしてここで、お客様が持っていらっしゃった
瓶内二次発酵する日本酒のスパークリング、が登場
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MIZUBASHO PURE
エチケットもワインのようですよねー。
山田錦を使ったお酒で、日本酒独特の甘い香りですが、
味はサラッと辛口。
上品な発泡感。
へぇ~、こんなのがあるんだ~、と味わってきました。
でも、どうも日本酒は、体が「危険だぞー」と言う気がします
米のお酒は怖いです。。。
で、本日はワインも豪華なお中元バージョン(笑)
もう1本出してくださいました。
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Moscato D'asti Sori Ruchin 2007 (Monchiero Carbone)
Moscato 100%のイタリアワインです。
まさしくマスカットの香り。
一口飲んで「甘~い♪」。
最後の締めにピッタリな甘口なスパークリング。
でも甘ったるくはなくて、キレのあるスキッとした甘さ。
可愛いお味のワインでした。
でもエチケットはなかなか辛口な感じですよねー(笑)
おつまみにいただいたケーキは、
特にリンゴとチーズのケーキの方が
甘さ控え目でおつまみにピッタリ
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そしてメロンはシャンパンにピッタリでした。
あ、美味しかったです、静岡のアローマ・メロン。
伊勢丹のおにーちゃんの見立て通り、日月が食べ頃でしたね~。
そして、最後の問題。
「今日のラインナップの中で一番高かったのはどれでしょう?」
シャンパンが一番じゃないとなると、
オーストラリアかスペインか。。。
でもオーストラリアのインポーターはメルシャンだよ?
メルシャンがそんなに高いの売るかな?
でもシャンパンより高いカヴァなんて・・・ねぇ?と、
あーでもない、こーでもないと話し合い(笑)、
オーストラリアと答えてみたのですが、正解はスペインでした。
この倉のカヴァにはいくつかランクがあって、
本日いただいたのは一番高いランクのものだそうです。
スペイン料理屋でも扱わないとか。
グラスで2500円くらいになっちゃうそうで・・・。
スペイン料理を食べに行って、
2500円もするグラスワインはなかなか飲まないですもんねぇ。
そうかー、アンデスメロンが一番高いのかー、と(笑)
でも、あらためてボトルを見てみると
ナンバーが入ってるんですよね。
そりゃ高いね、うん(笑)
泡を一度にあれこれ飲む機会はまず無いので、面白かったです。
シャンパンのシャンパンたる所以も実感できましたしね~。
次回はドイツ特集。
・・・何を持って行こうかな。。。