COOK JAPAN PROJECT☆ Fernando Arellano

2019年4月から10ヶ月限定でオープンする，という
COOK JAPAN PROJECT。
世界中からシェフを招いて営業する，という
面白い業態でのレストランです。

月イチで通っているMANSALVAのシェフの師匠が来日する，
という情報をいただき，先日行ってきました。



ある意味，とてもオープンなキッチンｗ
前，この辺をウロウロした時，料理学校？などと
気になったのを覚えてます。



少し早めに着いたので，ウェイティングスペースで待たせていただきました。
これまで来日したシェフたちの寄せ書き。
日付が書いてあると分かりやすくていいですねぇ。

客席は２階。
バースペースを通り抜けた先にあります。
かなりの大箱です。



テーブルには，封筒に入ったメニューとシェフの紹介が。
スペインでZarandaという二つ星レストランを経営してるシェフです。





メニューはこんな感じ。



テーブルの端に，水の入った小皿と，ラムネみたいなタブレット。



水に浸すとおしぼりになります，と。
面白いｗ



飲み物は，アルコールを飲む／飲まない，の二択のよう。
当然「飲む」ですｗ

そして，初っ端にシェリーきました。



シェリーに合わせていただく前菜。
一番左が，和牛サーロインで，中身は何だったかな(^^;
一番したにパン，的なものがありました。
柔らかいです。

真ん中の緑のはスカモルツァチーズとズッキーニを使ったもの。
塩分控えめでもっちりした食感。

右端は鰻を使ったお料理。
外側，ウナギの皮みたいになってますが，
実は小麦粉で作ってあります。
手で持って食べると，手が予想以上に汚れますｗｗ
蒸した鰻がほっくりしていて美味。



続いて，ジュエリーケース登場。
中にはパールとパールに見立てた丸い粒。
マヨルカは人工パールの産地だそうです。



一緒にいただくのが，こちらの牡蠣。
牡蠣の下にはお味しっかりめのクリーム。
上の赤いのはビーツで作ったシートです。
丸いのは，リンゴ，大根と・・・も一つ何か。
見た目は堅そうですが，
食感はリンゴや大根のそれ。

白い粒は牡蠣のエッセンスを閉じ込めたもので，
ヒンヤリしてました。



合わせていただいたのは，カヴァではないスパークリング。
コルピナ，と言うそうです。
味わいしっかり目のロゼ。

続いて，ワゴンが用意され，グラグラと沸騰したスープが登場。
部屋中に甲殻類のいーい香りが漂います。



しばらくしてシェフが登場。
海老と最小限のつなぎ粉で作ったものを，スープの中に落として行きます。



出来上がったのが，こちら。
麺の下にはお野菜やキノコ，雲丹が隠れてます。
サラッとしてますが，濃厚なお味のスープが美味しい～。
お箸でいただきました。
フォークでクルクルしていただくのもアリかも。



こちらにも，シェリーを合わせていただきました。
２種類のシェリーを出して欲しい，というのが
シェフの要望だったそうです。
濃厚なスープに負けないシェリーでした。



全粒粉を使ったパン。
カットした後トーストしてあるようで，カリカリです。



こちらがシェフのスペシャリテ。
The Black Egg，です。
イカとホタテで作った黒い卵の下には，玉葱のペースト。
ゲソのフリットと，イカ墨なんかで作ったタピオカ，フリットした古代米が添えられてます。
卵の上に乗っている葱が，クルクルとキレイにカットされてますねぇ。



卵を割ると，黄味があふれ出ます。
この黄味も，単なる卵黄ではなくて（当たり前かｗ），
スモークがかけてあったかな。
全体的には優しいお味で，ゲソが塩気強め。
古代米がサクサクしていて，良いアクセントになっていました。



合わせていただいた白。
樽熟もかけてある，2001年の白，ですかね。
香ばしいコクがありました。



お魚はイナダです。
そこに鰯を使ったソースを添えるとか，面白い。
シャインマスカットの下には，スペインのチョリソー（ソブラサーダ）を
パンくず（ミガス）と混ぜて炒めたものが。
ねっとりと食感がしっかりしていました。
お魚に乗せられたのは，皮をパリパリに焼いたもの。
お魚は，中はレアで，しっとりと焼き上げてあります。
濃すぎず，サッパリしすぎず，バランスの良いお魚料理です。



合わせていただいたのは，サルデーニャの白。
これ，フルーティーで美味しかった！



本日のメインは牛タン！
えっとー，8時間スパイスに漬けこみ，
40時間かけて火入れした，と説明があったように思います。
チョコレートケーキのような盛り付けですね。
葱の下には，カットしたままのじゃがいも。
ジャガイモ本来の食感が楽しめて，良い感じ。
マッシュポテトがあまり好きではないもので。。

フォークだけで切れるほど柔らかい牛タンは
思った以上に脂がしっかり。
このくらいのサイズで，十分満足です。



合わせていただいた赤。
ちょっとスパイシーでコクがありました。



一品目のデザートは，甘く作ったブッラータを，
バジルソースでいただくもの。
バジルソースは甘くないので，サッパリしてます。



こちらのさくらんぼワインを合わせていただいたのですが，
ミントのような香りが立ってきて，
相性抜群♪



続いて，アーモンドの四季。
アーモンドで作ったお菓子たちです。
左から，春夏秋冬のイメージ。
下のパイも，アーモンド粉で作られていて，柔らかいです。

春の中には，アイスが入っていた記憶。
そして夏のアーモンドは，生のアーモンドを使ってますね。
シャキっとした食感が印象的。



これに合わせて２種類のドルチェが出てきましたよ。
こちらは，春夏に合わせて。
度数低めのMoscatel＆Gewürztraminerを使った「眠り姫」という名前のワイン。
フルーティーで美味♪



こちらはMoscatelのみで作った，濃厚なドルチェワイン。
思ったよりは甘さ控えめでした。



最後は，マヨルカの伝統的なお菓子，エンサイマダ。
パイ状の方は，カリッとした食感で
香ばしい香りが鼻に抜けます。
素朴な味わいですね。

食事の量はちょうど良かったですが，
お酒はかなーり飲みましたねぇ。
シェフと握手させていただきましたが，
とても大きな手でした。

それだけ飲んだのに・・・



ジントニック①



ジントニック②



ジントニック③

フィンランドのジン。
面白い味でした。



ジントニック④

どんだけ飲むねんｗｗｗ
そして，こちらの写真，スマホで撮っているのでかなり明るくなってますが，
実際はもっと暗い，ムーディーなお店です。
隣に座っていた２人が，最初から最後までタバコを吸い続けていて，
なかなか苦痛でした。
はよ禁煙にしてくれ。

良く食べて良く飲みました～♪