作品とキャストが気になるので,
観に行ってきました。
改装後の初PARCO劇場です。
ロビーが広くなっていいですね~。
以前はエレベーター降りたらすぐに狭いロビーで,
きゅうきゅうしてたので。
アーサー・ミラーの名作です。
過去に何度も上演されていると思いますが,
私は今回が初見です。
かつて敏腕セールスマンだったウィリー・ローマン(段田安則)は
いまや63歳。
まったく営業成績を上げられずにいることを
妻・リンダ(鈴木保奈美)や次男・ハッピー(林遣都)には話せずにいます。
高校生の時にはアメフトのスター選手だった長男・ビフ(福士誠司)は,
数学の単位を落として落第,アメフトでの進学がパァになり,
仕事を転々としていましたが,久しぶりに実家に帰ってくることに。
仕事で世界中を飛び回るウィリーの兄・ベン(高橋克実)や
友人・チャーリー(鶴見辰吾)に,新しい仕事を紹介すると言われても,
頑なに拒むウィリー。
飄々と世渡り上手なハッピーに対して,
ビフは父との間に確執があるようで,何かにつけて対立します。
そんなビフは,かつての知人を頼ってビジネスを始めようともくろみますが,
知人に覚えてすらもらえていなくて,やけくそになり,
父に言ってはいけない言葉を投げかけ…
全般的に暗いストーリーではあります。
が,段田さんにはどことなく軽さ(良い意味で)があり,
視覚的にもモダンダンスのような雰囲気があり(ステージング・小野寺修二)
どんよりせずに楽しむことができました。
林さんの軽妙さや,高橋さんの虚とも実ともつかない存在感,
鈴木さんの華やかさと福士さんのダメ男っぷりが良かったですね~。
これまで,ウィリー家を舞台上にセットで組むことが多かったようですが,
今回は劇場の袖の広さを生かして,
ウィリー家のキッチン,夫婦の寝室,子ども部屋,
ウィリー家の庭などが入れ替わり登場します。
あのセットが袖にハケられるって,相当の広さがありますよ。
やりますね,PARCOさん。
トイレを階下にすることで,階段から上のフロアーへと
無理なく行列を作ることができるし,
使いやすそうだなーと思いました。
ウィリーの自死を連想されるものとして,
ガスのホースが登場するのですが,
あれは,ガスを吸うのか首を吊るのか,何だろう…と
考えちゃいました。
普通に考えて,吸うんですかね。
演じる人や演出によって,だいぶ印象が違うんだろうな,と思います。
機会があれば,他のバージョンも見てみたい,かな。
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