4年前にPartⅠ(The Untold Story)が、3年前にPartⅡ(The Kiss of Christine)が上演されて、
今回はPartⅠ&Ⅱ、連続上演となりました。
それぞれ、Wキャスト。
まず観てきたのはAuberチームです。
エリック:山本芳樹
マドレーヌ:関戸博一
エティエンヌ・バリー:船戸慎士
ジャベール:奥田努
ジョバンニ:笠原浩夫
エティエンヌ:久保優二
芳樹さんのエリックはⅠとⅡ、通しです。
簡単に言うと、オペラ座の怪人・エリックの誕生から、ファントムになるまでのお話。
結構観ていて辛いし、痛いし、観る方も体力のいる作品です。
でも、見ごたえあります。
初演に比べて、何となくテンポが良くなった印象を受けました。
特に、エリックの誕生から家を出て行くまでのところが
サクサク進んで、見やすくなったような。
あと、幕をうまいこと使って、初演の時は家の外の場面は声を影のみだったのが
幕前での芝居になったので、分かりやすくなった気はします。
あえて、声のみっていうのも想像力がかきたてられて良い気もしますが。
初演の時、とても色っぽくて人気だった、堀川君のジャベール。
今回は奥田君でした。
奥田君は奥田君で良いのだけど、色っぽさは堀川君の方があったかなー。
これ、原作ではでっぷり太ったオッサンなんですよね。
そのままの人が出てきたら、結構キツイと思います
見た目、大事w
今回はストーリーを知って観たわけですが、
ジョバンニとの関係が、本当に辛いですね・・・。
頑なだったエリックが少しずつ心を開いていって、
もしかしたら、このまま建築家としてジョバンニの跡を継いで、
仮面をつけたままでも、安住の地を得られるのでは・・・と
ほのかに期待を抱いた後の、悲劇。
だからこそ、人目を避けてオペラ座の地下で暮らすようになる、
という選択肢に、説得力が生まれるわけですが。
前回に続いて、美術・映像はマット・キンリー、
照明はニック・シモンズ。
映像がとても効果的で、スムーズに場面転換できます。
ただ、前半は暗い場面が多くて、本当にいつも夜って感じで
ちょっとイライラしてきちゃいました
だって暗いんだもん。
見づらいんだもん
Ⅰだけだと、とても悲しい気持ちで終わるので
(Ⅱへの繋がりを期待させる終わり方ではありますが)
連続上演は良いと思います。
今週、芳樹エリックのⅡを観に行くのですが、
どのようにブラッシュアップされているか、楽しみです。
オペラ座の怪人好きな人は、面白いと思いますよ~♪