(原題:Nid de guepes )2002年作品。久々のアクション映画のスマッシュ・ヒット。しかも「TAXi」(97年)あたりから始まる一連のフランス製活劇の中で一番出来が良い。
偶然が重なり、ストラスブールの倉庫街で押し寄せるマフィアの殺人部隊と対峙するハメになった警官たちと窃盗グループ。まるでアラモ砦の攻防戦のような凄まじい数の銃弾と怒号の中でギリギリの戦いが展開される。

アクション場面のキレの良さもさることながら、各キャラクターが実に“立って”おり、それぞれの特技に合わせた見せ場がちゃんと用意されているのが嬉しい。さらに、この死闘が容易に外部に察知されることが出来ないという設定を具体的に示す脚本の巧みさも光る。
そして冒頭でコソ泥グループが「荒野の七人」のテーマ曲を口笛で吹く場面からもわかる通り、これは現代を舞台にした西部劇(あるいは時代劇)のセンを狙っており、そのへんが映画好きの琴線に触れてくるのである。
キャスト面ではお馴染みのサミー・セナリやブノワ・マジメルも良いのだが、保安官然としたパスカル・グレゴリーの扱いが最高。監督は新鋭フローラン=エミリオ・シリ。もっと注目されていい映画である。
偶然が重なり、ストラスブールの倉庫街で押し寄せるマフィアの殺人部隊と対峙するハメになった警官たちと窃盗グループ。まるでアラモ砦の攻防戦のような凄まじい数の銃弾と怒号の中でギリギリの戦いが展開される。

アクション場面のキレの良さもさることながら、各キャラクターが実に“立って”おり、それぞれの特技に合わせた見せ場がちゃんと用意されているのが嬉しい。さらに、この死闘が容易に外部に察知されることが出来ないという設定を具体的に示す脚本の巧みさも光る。
そして冒頭でコソ泥グループが「荒野の七人」のテーマ曲を口笛で吹く場面からもわかる通り、これは現代を舞台にした西部劇(あるいは時代劇)のセンを狙っており、そのへんが映画好きの琴線に触れてくるのである。
キャスト面ではお馴染みのサミー・セナリやブノワ・マジメルも良いのだが、保安官然としたパスカル・グレゴリーの扱いが最高。監督は新鋭フローラン=エミリオ・シリ。もっと注目されていい映画である。