(原題:BACK IN ACTION)2025年1月よりNetflixから配信。キャメロン・ディアスが「ANNIE アニー」(2014年)以来久々に映画出演を果たしたという触れ込みのアクションコメディだが、残念ながらさっぱり面白くない。設定は陳腐で、展開は工夫が足りず、さらには活劇場面が盛り上がらない。まあ、どうして彼女はこの程度のシャシンを復帰作に選んだのか、そのあたりの事情は我々部外者には知る由がないのだけどね。
CIAの凄腕諜報員のエミリーとマットは、世界中のシステムを制御できるというキーデバイスをめぐるロシアン・マフィアとの争奪戦を勝ち抜くが、脱出時の飛行機内で思わぬ敵の襲撃を受ける。飛行機は墜落するが2人は生き残り、そのまま“殉職した”ということにして、アメリカ南部の田舎町で身分を隠して結婚生活を始めてしまう。それから15年後、2人の子供に恵まれた彼らを、またしてもかつての敵が追ってくる。一家はエミリーの故郷であるイギリスに逃れ、敵襲に備える。

平凡な夫婦が実は敏腕スパイだったという御膳立ては、すでに「Mr.&Mrs.スミス」(2005年)で使用済で新味は無い。敵方がどうして2人の所在を突き止めたのか分からず、エミリーの母親がMI6の大御所だったというのも御都合主義だ(そもそもC・ディアスはイギリス人には見えない ^^;)。
今どき、キーデバイスというフィジカルなシロモノを扱うのは古いし、エミリーの実家が何の工夫もなく悪者どもの接近を許してしまうのも噴飯物である。アクション場面はいかにもスタントマンを多用したという案配で、観ていて完全にシラケてしまうし、活劇の段取りも行き当たりばったりだ。ラストなんか、事件は完全に解決していないのに続編の製作を匂わせるような処理で、いい加減面倒くさくなってきた。
セス・ゴードンの演出は凡庸。マット役はジェイミー・フォックスだが、彼が演じなければならない必然性は無い。アンドリュー・スコットにカイル・チャンドラー、ジェイミー・デメトリウといった顔ぶれはアピール度に欠け、グレン・クローズがこんなお手軽映画に出ているのもガッカリだ。もしもネット配信ではなく映画館で観たら“カネ返せ!”と叫んだかもしれない(笑)。
CIAの凄腕諜報員のエミリーとマットは、世界中のシステムを制御できるというキーデバイスをめぐるロシアン・マフィアとの争奪戦を勝ち抜くが、脱出時の飛行機内で思わぬ敵の襲撃を受ける。飛行機は墜落するが2人は生き残り、そのまま“殉職した”ということにして、アメリカ南部の田舎町で身分を隠して結婚生活を始めてしまう。それから15年後、2人の子供に恵まれた彼らを、またしてもかつての敵が追ってくる。一家はエミリーの故郷であるイギリスに逃れ、敵襲に備える。

平凡な夫婦が実は敏腕スパイだったという御膳立ては、すでに「Mr.&Mrs.スミス」(2005年)で使用済で新味は無い。敵方がどうして2人の所在を突き止めたのか分からず、エミリーの母親がMI6の大御所だったというのも御都合主義だ(そもそもC・ディアスはイギリス人には見えない ^^;)。
今どき、キーデバイスというフィジカルなシロモノを扱うのは古いし、エミリーの実家が何の工夫もなく悪者どもの接近を許してしまうのも噴飯物である。アクション場面はいかにもスタントマンを多用したという案配で、観ていて完全にシラケてしまうし、活劇の段取りも行き当たりばったりだ。ラストなんか、事件は完全に解決していないのに続編の製作を匂わせるような処理で、いい加減面倒くさくなってきた。
セス・ゴードンの演出は凡庸。マット役はジェイミー・フォックスだが、彼が演じなければならない必然性は無い。アンドリュー・スコットにカイル・チャンドラー、ジェイミー・デメトリウといった顔ぶれはアピール度に欠け、グレン・クローズがこんなお手軽映画に出ているのもガッカリだ。もしもネット配信ではなく映画館で観たら“カネ返せ!”と叫んだかもしれない(笑)。